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2015年3月23日

アルコールと上手に付き合う

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Ⅰ アルコールは体によいのか、悪いのか

アルコールの評価は様々です。「酒は百薬の長」だといって勧める人もあれば、「気違い水」だとして絶対に飲んではいけないという人もいます。

少量のアルコールは、ストレスの解消、食欲増進、動脈硬化の予防効果などの体によい働きがあります。一方、大量のアルコールは、中性脂肪の増加、脂肪肝、肝障害、神経障害、依存症など、体に有害な作用を示します。少量のアルコールを嗜むのがよいようです。

 

Ⅱ アルコールを飲むと太るか

アルコールは1グラム当たり7キロカロリーのエネルギーがあります。このため、アルコールを飲むときには、その分のカロリーを他の食事から減らすように指導していた時代もありました。

しかし、アルコールは計算上のエネルギーはあっても、何の栄養も含まない飲料です。アルコールのカロリーは熱や二酸化炭素として体から放出されてしまうため、アルコールだけで太ることはありません。アルコールを飲んで太るのは、酒の肴の摂りすぎによるものです。

 

Ⅲ アルコールを飲むと血糖値が上がるか

アルコールを飲んでも、他の食事をまったく取らなければ、血糖値は上がりません。従って、アルコールを飲んだ分のカロリーを、ごはんやおかずを減らして調節することは、栄養の点から考えても、決して行ってはいけません。特に、インスリン注射や経口薬で治療している人は、低血糖を誘発する危険があります。必ず、決められた量の食事をしながら、アルコールを飲むようにして下さい。

 

Ⅳ アルコールとの上手なつき合い方

基本的には、禁酒するのが一番です。しかし、仕事の都合や、付き合いでどうしても断れない人や、アルコールが飲めないならば死んだほうがましだという人もいるかも知れません。そのような場合は、指示された食事をきちんと食べた上で、一日に1〜2単位程度なら飲んでもかまわないというのが、現在の一般的な考え方です。

但し、アルコールは低血糖を起こし易くすることと、だらだらとアルコールを飲んでいると、つまみの摂取量が増えて、糖尿病のコントロールが悪くなる危険性があることを忘れないでください。

また、日本酒はいけないが焼酎、ブランデーなどの蒸留酒はよいとか、赤ワインはよいとかいいますが、アルコールという観点からは、何を飲んでも一緒です。

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