再診の方は原則「予約制」となります。
052-930-1311
お知らせ
2016年8月29日

ヘモグロビンA1cについて(その2)

0

Ⅳ 糖化ヘモグロビンとヘモグロビンA1c

 血液の中にある赤血球タンパク質のヘモグロビンと、血液中のブドウ糖も緩やかに糖化反応しています。このブドウ糖と結合した赤血球タンパク質のことを糖化ヘモグロビンといいます。そして、結合しているヘモグロビンの部位がA1cと呼ばれる部位であることから、「ヘモグロビンA1c」とも呼ばれています。

Ⅴ ヘモグロビンA1とヘモグロビンA1c

 血液生化学の測定技術が未熟であった時代は、ヘモグロビンA1cだけに結合しているブドウ糖量を測ることができませんでした。このため、A1cを含む大きな部位であるヘモグロビンA1全体に結合しているブドウ糖量を測定していました。A1は、A1a、A1b、A1cという三つの部位から成っています。このためヘモグロビンA1はヘモグロビンA1cに比べて値が少し大きくなりました。以前はヘモグロビンA1が盛んに測定されましたが、現在は血糖コントロールとより関係の密接なA1cだけを測定しています。

Ⅵ ヘモグロビンA1cで何が判るのか

 赤血球のタンパクであるヘモグロビンに、血液中のブドウ糖が非酵素的に結合する反応は非常に緩やかな反応です。また、血液中のブドウ糖が多い(血糖値が高い)状態が長く続いている方が、ブドウ糖の少ない(血糖値が低い)状態に比べて、ヘモグロビンに結合するブドウ糖の量がより多くなります。したがって、ヘモグロビンA1cの量を測定すると、血液中が常に血糖値が高い状態にあったのか、あるいは血糖値が低い状態にあったのかが判るのです。また、赤血球の寿命は約120日ですから、採取した血液中には生まれたばかりで、余りブドウ糖の結合していない赤血球もあれば、長い間血液中にあって高血糖に曝されたため、たくさんブドウ糖が結合している赤血球もあります。これらの赤血球をひとまとめにして測定しますから、ヘモグロビンA1cの値は、おおよそ測定した日の1〜2ヶ月前の血糖値の平均した状態を示すといわれています。

Ⅶ ヘモグロビンA1cの値

    6.0%以下     正常
    6.1%〜7.0%  コントロール良好
    7.1%〜8.0%  コントロールやや不良
    8.1%以上     コントロール不良 

一覧に戻る
0
ページトップへ
ご予約はこちらから
tel 052-930-1311 FAX 052-930-1310
再診の方は、原則「予約制」となります。※急患や初診患者はこの限りではありません
地下鉄東山線千種駅5番出口から徒歩1分
地図を見る
診療時間と休診日