再診の方は原則「予約制」となります。
052-930-1311
お知らせ
2016年2月9日

中性脂肪について(その1)

0

Ⅰ 中性脂肪とはなにか
 
 中性脂肪は、私たちの体内で最も多く存在する脂質で、主にエネルギー源として使われたり、蓄えられたりします。中性脂肪はグリセロール(グリセリン)に3つの脂肪酸が結合した化学構造をしています。このため、トリ(「3つの」という意味)グリセライドと呼ばれることも、これを略してトリグリということもあります。
 肝臓でも合成されますが、そのほとんどは食事として体外から取り入れます。また、穀類、砂糖、アルコール、果物などの糖質も、エネルギーとして使われなかった余分は中性脂肪になります。つまり、コレステロールの値の80〜90%が体質によるものといえるのに対して、中性脂肪はその値の約90%が食事によるものなのです。

Ⅱ エネルギー源としての中性脂肪
 
 中性脂肪は容量が小さくて、軽くて水を含まない物質です。炭水化物(糖質)やタンパク質に比べて、単位量当たりのエネルギー生産量が高いことが特徴です。中性脂肪が体の中で完全に燃焼する(私たちの体の中で起きる化学反応のことです)と、1グラム当たり約9キロカロリーの熱量(エネルギー)になります。炭水化物やタンパク質は1グラム当たり約4キロカロリーのエネルギーですから、エネルギーの貯蓄効率からみて、中性脂肪がとても優れていることが判ります。また、炭水化物は体内に蓄えられるときに炭水化物1分子につき1分子の水が必要ですが、中性脂肪は水が不要です。このため、予備エネルギーを体に蓄えるときに、グリコーゲンという炭水化物で持つよりは、中性脂肪で持つ方が体重が軽くなるという利点があります。

Ⅲ 中性脂肪のはたらき
 
 皮下脂肪に蓄えられた中性脂肪のはたらきには、寒いときに体の熱が放散するのを防いで体温を一定に保つはたらきや、外部からの衝撃から内臓を守るというものもありますが、やはり第一のはたらきは、貯蔵用のエネルギー源になるということです。この貯蔵された中性脂肪は、長時間にわたりエネルギーの補給がないとき(絶食や運動時など)に使われます。
 さらに、中性脂肪のもう一つの重要なはたらきに、コレステロールとともに善玉コレステロール(HDL)や悪玉コレステロール(LDL)を作るのに利用されるというものがあります。悪玉コレステロール(LDL)は中性脂肪を多く含見ますから、肥満して中性脂肪の量が過剰な状態では、体内の悪玉コレステロール(LDL)の生産量が増え始めます。LDLの生産量が増えると結果的に、善玉コレステロール(HDL)が減少してきます。善玉コレステロール(HDL)が少なくて、悪玉コレステロール(LDL)が多い状態は、動脈硬化を促進します。このような状態が長く続くと、やがて心筋梗塞などの心臓病や脳梗塞などを引き起こすようになります。

一覧に戻る
0
ページトップへ
ご予約はこちらから
tel 052-930-1311 FAX 052-930-1310
再診の方は、原則「予約制」となります。※急患や初診患者はこの限りではありません
地下鉄東山線千種駅5番出口から徒歩1分
地図を見る
診療時間と休診日