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2017年7月18日

亜鉛について(その1)

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Ⅰ 亜鉛とは
 
 亜鉛は微量栄養素(微量元素)で、ヒトの健康にとって不可欠です。生体内で亜鉛は頭髪、爪、眼、前立腺、男性生殖器、肝臓、骨、および血液中などにも含まれていますが、最も多く存在しているのは皮膚で、全体の20%を占めています。
 また、200種類以上の酵素が、その機能発現のために亜鉛を必要としています。

Ⅱ亜鉛の主な働き
 
 亜鉛は、コラーゲンを生成するコラゲナーゼという酵素活性に関与しているため、皮膚及び頭髪の正常な形成にとって必要です。亜鉛は抗酸化剤としても働きます。亜鉛は、赤血球から二酸化炭素を転送するためにも必要で、この働きで私たちの体の隅々まで酸素が供給できるのです。
 また亜鉛は、タンパク質及びDNAの合成、生殖器官の発育・機能、創傷の治癒、インスリンの貯蔵・機能、および味覚に対しても必要です。炭水化物、脂肪、およびタンパク質の代謝には、亜鉛依存性の酵素の働きが必要です。亜鉛は、タンパク質とDNA合成並びに酵素反応などに関与することで、健康な骨の形成にも必要です。さらに亜鉛は、カドミウムや水銀の毒性から人体を保護する働きもあります。

Ⅲ亜鉛の摂取
 
 多くの食品に亜鉛が含まれていますが、食物繊維、フィチン酸(フィチン酸は、小麦、穀類、豆類などの植物に含まれています。フィチン酸は酵母による発酵過程で分解競れますが、中近東地方では発酵しないパンの常食で、亜鉛欠乏による小人症が発生しました)などの亜鉛吸収を阻害する化合物を含む食品中の亜鉛は、人体に吸収されにくいのです。
 亜鉛を豊富に含むものは、レバーをはじめとする肉類と、その加工食品(特に牡蠣)などです。亜鉛を含む植物性食品は多くありますが、同時に食物繊維やフィチン酸を含有しているため、吸収しにくくなっています。
 ごく僅かの亜鉛が生体内に貯留されるだけで、代謝回転が速いので、健康を維持するためには食物からの亜鉛の摂取が大切です。これに対して、鉄は生体内に最も多く含まれる唯一の微量元素です。

Ⅳ亜鉛欠乏症
 
 菜食主義者や食物繊維の多い食事をとる人々は、亜鉛欠乏を起こす危険性が高いといえます。高齢者や栄養不良の人、糖尿病、肝臓病、あるいは腎臓病の患者も、亜鉛欠乏症になることがあります。
 亜鉛欠乏の症状には、食欲の変化、皮膚の肌理の変化、味覚障害、頭髪の傷み、爪の白斑、ならびに創傷治癒の遅れなどがあります。小児において、最初に認められる症状は、発育遅延です。妊娠中の亜鉛欠乏症が、子供の行動障害、または身体的奇形を引き起こす危険性があるとされています。

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