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2026年5月11日

夜間頻尿について(その1)

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 Ⅰ はじめに
 
夜間頻尿についての最初のガイドラインが2009年4月に日本排尿機能学会から示されました。2020年に日本排尿機能学会と日本泌尿器科学会による改訂がなされました。
  夜間頻尿は男女とも最も頻度が高く、また良好な睡眠を妨げて生活の質を障害します。夜間頻尿の原因は、下部尿路機能障害だけでなく、呼吸器疾患、腎疾患、内分泌疾患などの内科的疾患、睡眠障害、生活習慣など多彩です。

Ⅱ 夜間頻尿とは
 
夜間頻尿とは、夜間に排尿のために1回以上起きなければならないという愁訴です。その回数は夜間睡眠中の排尿回数で、その排尿の前後には熟睡しています。夜間頻尿に関係する多尿には、24時間尿量が多い多尿に伴う夜間多尿と夜間睡眠時の尿量のみが多い夜間多尿があります。

Ⅲ 多尿の原因
 
多尿の原因には水分過剰摂取と水再吸収障害が原因で起こる水利尿と血液中のブドウ糖などの溶質が増えることにより浸透圧が上昇して尿量が増える浸透圧利尿があります。
a 水利尿
1)水分過剰摂取
  脳血管障害、虚血性心疾患、尿路結石などの予防のための水分摂取過剰で多尿となることがよくあります。また精神疾患による心因性多尿(心因性多飲)や脳腫瘍、脳炎後および頭部外傷などが原因で起こる症候性多飲症、抗コリン薬などの副作用である口渇が原因で水分摂取量が増加している場合もあります。

2)水再吸収障害
 バゾプレッシン(抗利尿ホルモン)の分泌低下(中枢性)または腎臓でのバゾプレッシンの反応性の低下が原因で腎臓での再吸収障害(腎性)が原因で起こる多尿です。
 中枢性尿崩症の原因としては、特発性、遺伝性と脳腫瘍や頭部外傷、脳血管障害などによる続発性があります。
 腎性尿崩症の原因には、先天性、腎疾患(慢性腎盂腎炎、間質性腎炎、多発性腎嚢胞、水腎症など)によるもの、電解質異常(低カリウム血症、高カルシウム血症など)によるもの、薬剤師によるものなどの続発性があります。

b 浸透圧利尿
 利尿薬、生理食塩水の輸液、急性腎不全の利尿期などの電解質利尿と、糖尿病にみられる高血糖が原因で起こる非電解質利尿があります。最近、処方量が増えてきている糖尿病薬のSGLT2阻害薬も尿量を増加させます。
 

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