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2018年5月14日

定年後の糖尿病治療(その2)

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Ⅲ 退職後の糖尿病療養のための生活指導のポイント

1)規則正しい生活習慣を身につける
 
 退職後は仕事のノルマ、人間関係、仕事上のつき合いなどの多くのストレスから解放され、自由時間が増えて自分の好きなことができます。しかし、このことは反対に。毎日のスケジュールから解放され、生活が不規則になる傾向にあるともいえます。起床時間、食事時間が不規則になり、食事の回数が減ったり、薬を飲み忘れることが多くなったりします。深夜テレビを観ながら食事をとったり、夜更かしをしたりします。何もすることがないことから、家の者から粗大ゴミとして扱われることが新たなストレスになったりします。
 規則正しい生活を送ることが大切です。このためには、毎日の予定を立てて、起床時間や食事時間、運動の時間、就寝時間を規則正しく決めることが大切です。

2)ストレス解消と自己開発に努める
 
 会社勤めをしているときは仕事中心の生活だったため、仕事が趣味でそれ以外は無趣味だったという人が少なくありません。このため、定年後に何もすることがないために生活が不規則になってしまうのです。
 新しく習い事を始める、趣味を持つようにする、サークル活動などに参加するなどしましょう。周囲とのコミュニケーションを充実させることで、ストレスを発散させるとともに自己開発に努めましょう。

3)健康志向の生活、糖尿病治療のためのセルフケア行動を身につけましょう

1 食生活
 宴会や外食が減り、自宅での食事が多くなると食事時間が規則的になります。飲酒の機会が減り、職場で出てきた三時の茶菓子もなくなることから、酒や間食を止める契機になります。反対に、食事の回数や時間が不規則になることも少なくありません。孫と一緒にテレビを観ながら間食したり、いつでも気兼ねなく酒が飲めるので退職後に飲酒量が増えたという人も少なくありません。
 食事時間を規則的にして1日3回食べる様にするのがすべての基本です。後は、食べ過ぎない、飲み過ぎないように注意して、間食を控えるようにすればいいでしょう。

2 運動
 軽い体操や歩行運動、ストレッチングなどを毎日の日課にする様にします。それまで規則正しい運動習慣のなかった人は、緩やかな運動から始めて、徐々に運動強度を強めるようにしましょう。

3 薬
 退職後は職場の他人の目を気にする必要もなく、薬を職場に持って行く必要もありませんから、薬の飲み忘れが減り、インスリン注射も規則的になります。

4 禁煙しましょう。

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