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2017年1月30日

家庭血圧測定の方法(その1)

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Ⅰ はじめに
 
 医療環境下という得意な条件で測られる外来随時血圧値に比べて、24時間血圧あるいは家庭血圧が、心血管合併症との関係や、その予後を予知する上で、より精度が高いことが知られてきました。
 家庭血圧測定により、白衣高血圧、早朝高血圧、夜間血圧の変動など多くの情報が得られ、また高血圧治療の薬物療法での理想的な血圧コントロールが可能となりました。しかし、家庭血圧測定で正しい情報を得るためには、測定条件、装置、測定回数などが正しく行われていなければなりません。

Ⅱ 家庭血圧測定装置について
 
 現在主流になっているのは、カフ・オシロメトリック法を用いた装置です。外来では、水銀血圧計を用いて聴診法で血圧を測定しています。これはカフ(上腕に巻く布製の加圧装置)圧を減弱しながらコロトコフ音で血圧を測定する方法です。しかし、聴診法は熟練を要するために、自己血圧測定法には適していません。カフ・オシロメトリック法はこの欠点を補うために開発された方法です。

Ⅲ 測定部位
 
 現在家庭血圧計で用いられる測定部位は上腕、手首、指の3部位です。ちなみに1999年の日本、韓国、台湾における家庭血圧装置の生産台数は700万台で(これは世界の生産台数の85%を占めます)、その35%は手首血圧計でした。一時期、指の血圧計がその利便性からかなりのシェアを占めましたが、指基部の血圧が上腕とは生理的に異なることが明らかになったのと、誤差が大きいことが確定したため、現在は生産が減ってきています。かわりに手首血圧計の占めるシェアが急増してきていて、我が国では30%、ドイツに至っては50%のシェアを占めるといいます。手首血圧計は利便性に優れ、携帯性に優れていることから、そのシェアを大きく拡大していますが、現状の手首血圧計には致命的な欠陥が幾つかあります。
 その最大の問題は、水柱圧較差の問題です。血圧測定の基準位置は右心房です。右心房から10㎝下位に測定部位があると最高血圧と最低血圧のいずれも7mmHg上腕(右心房の位置)より高くなります。逆に10㎝上位にあると、7mmHg低く測定されてしまいます。手首血圧計の使用説明書には、「必ず手首を心臓の位置に置くこと」が指示されていますが、使用者が自分の右心房の位置を正しく把握しているとは限りません。
 さらに、手首の内側には硬度の高い腱が三本もあるため完全に動脈の血流を遮断することができません。これは最高血圧を正確に計れないことになります。このため、測定部位としては最も誤差の出にくい上腕が望ましいといえます。また、カフ(腕帯)には硬性カフと軟性カフがありますが、硬性カフは肥満した人では上腕にフィットせず、誤差の原因になるので、必ず軟性カフを用いるようにしましょう。 

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