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2016年3月7日

油脂のとり方(その1)

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1 油脂の種類と特徴
 
 脂質とは、水に溶けない物質で、体内で代謝されるものを総称していいます。油、脂肪、コレステロール、リン脂質などが含まれます。脂質はエネルギー源となるだけでなく、細胞膜の重要な構成要素、ホルモンや生理活性物質の前駆体にもなり、様々な生体機能の維持に関与しています。したがって、脂質をむやみの抑える食事法は健康を害することになり、適正な量と質の脂質摂取が、糖尿病の食事療法でも重要となります。
 一般的に、油は植物油のような「液体のもの」、脂肪はラードのような「固体のもの」を指しますが、いずれも脂肪酸3分子とグリセリンが結合してできた物質です。油脂はどのような脂肪酸で構成されるかにより性質が異なります。脂肪酸は化学構造上、炭素原子がすべて水素原子で飽和されている飽和脂肪酸と、飽和されていない部位が残っている不飽和脂肪酸に分類されます。不飽和脂肪酸には、飽和されていない部位が1カ所の1価と、数カ所ある多価不飽和脂肪酸があります。オレイン酸などは1価不飽和脂肪酸で、リノール酸、エイコサペンタエン酸、αオレイン酸などは多価不飽和脂肪酸です。このふたつの脂肪の特徴は次のようです。

1)飽和脂肪酸                                           

性質 化学的に安定していて、空気にふれても酸化されにくい
性状 飽和脂肪酸を多く含んだ油は、常温で固体
特徴 摂り過ぎると血中のLDLコレステロール値が上昇
食品 肉の油、バター 

2)不飽和脂肪酸

性質 化学的に不安定で、空気に触れると酸化されやすい
性状 不飽和脂肪酸を多く含んだ油は常温で液体
特徴 血中のLDLコレステロール値を下げる
食品  魚の油(イワシ、サバなど)
    植物油(サラダ油、オリーブ油)        

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