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2017年11月20日

海外旅行を楽しむために(その1)

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Ⅰ はじめに
 
 SARS(重症急性呼吸器症候群)や米国同時多発テロ、イラク戦争等、一時的に海外旅行者が減少する要因があったものの、また、長引く不況にもかかわらず、日本人の海外渡航者は年々増加傾向をたどっています。海外旅行者の内訳を見ると、実に3人に1人が50歳以上の中高年です。高齢化社会の進行に伴って、旅行者がさらに高齢化すれば、何らかの持病を持ちながら海外へ旅立つ人も当然増加することになります。
 今回は、糖尿病患者さんが海外旅行を楽しむために注意すべきことについて考えてみます。

Ⅱ 海外旅行を十分に楽しむために
 
 外務省の統計では、海外でなくなる日本人は年間約400~500人ほどになるといいます。死に至らないまでも、持病に長時間のフライトなどの悪条件が重なれば、重症に陥りかねません。在外の医療アシスタント会社の扱った在留邦人の調査では、重症例(緊急搬送、本国搬送、死亡の合計)の3割を不測の事故や外傷が占めますが、心筋梗塞などの循環器疾患や脳梗塞などの脳血管障害を合わせるとやはり3割となり、感染症の1割に比べるとはるかに多くなっています。
 欧米の場合は、地理的な位置関係のこともあり、アフリカ、中南米などの途上国への渡航も多く、感染症に対して備えることに重点が置かれています。我が国では東南アジアなどに出かけることがあっても、リゾート地へのツアー客が中心で、感染症の頻度は比較的低いといえます。むしろ、救急の備えに重点をおいて、海外での医療機関への係り方を普及させる方が大切だとされています。つまり、「重症時には日本と同様に救急車を呼ぶという単純なこと」や、「日本語が話せる医者を捜しているうちに手遅れになりかねない」という基本的なことに気を付けると同時に、糖尿病や高血圧の治療で薬を内服している人は、最小限必要なことだけを網羅した英文診断書を持参する必要もあります。
 約550万人の日本人がトレッキングを、100万人がダイビングを楽しんでいるそうです。トレッキングの場合、あえてそう銘打っていなくても、中国奥地のバスツアー、スイスなどのツアー、あるいはカナダのスキーで、3000メートル以上の高地に行くことはよくあります。知識や備えがないままに参加して、高山病を発症して重症化してしまうというケースが少なくありません。
 旅行という新しい経験をすることが、心身両面で患者さんの生活の質にプラスになります。持病があるからといって旅行を制限するのではなく、安全面の知識と手段を十分に習得していい旅を楽しみましょう。

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