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2023年6月19日

糖尿病性消化器障害(その1)

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Ⅰ はじめに 

糖尿病では血糖コントロールと罹病期間に応じて様々な合併症をきたします。中でも胃腸症状を愁訴に持つ糖尿病患者は70%にも及ぶともいわれています。糖尿病性胃不全麻痩を始め糖尿病患者には食道運動機能異常、下痢、便秘、麻炎、胆石症、脂肪肝など多岐にわたる合併症がみられます。こうした合併症の成因には、糖尿病の進展に伴って発症する自律神経障害と微小循環障害が特に重要な因子となっています。自律神経機能異常を評価する心電図 R-R間隔変動指数(CVR-R%)で自律神経機能異常の程度を分類すると、その程度が強い者では消化器症状出現率が高値でした。 
糖尿病性ケトアシドーシス患者で急性腹痛、嘔吐がしばしば起こることは古くから知られています。高血糖による代謝性代償不全の状態で起こり、腹痛は腹部全体か心寓部に起こりやすい。腹痛と嘔吐は代謝性アシドーシスに二次的に起こる胃拡張と腸閉塞によるのではないかと考えられています。この急性腹症は代謝錠異常が補正されると改善します。 
薬剤として、メトホルミンで食欲不振、下痢、α・グルコシダーゼ阻害薬で放屁増加、腹部膨満感、下痢、便秘をきたすことがあります。 

Ⅱ 食道の合併症 

糖尿病患者では食道運動機能障害が認められ、食道全域での収縮力の低下、下部食道括約筋圧の低下、中部及び遠位食道における嬬動波伝播速度の低下、収縮時間の短縮がみられます。逆流性食道炎は下部食道括約筋機能不全例に多くみられます。また糖尿病性神経障害を伴うと唾液分泌が低下し、酸逆流に対する防御機構が不十分となります。その症状として胸焼け、噂下障害、腹痛などを訴えます。糖尿病患者の約60%に何らかの食道異常が見られたという報告もあります。糖尿病患者では高血圧症や虚血性心疾患を合併することが多く、その治療として血管拡張作用のあるカルシウム桔抗薬や亜硝酸薬を内服することが多く、これらの薬剤は下部食道括約筋圧を低下させ、胃酸逆流を増悪させることがあります。血糖コントロールが不良な患者では感染防御機構の低下により、食道真菌症(カンジダ食道炎)を合併しやすい。 

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