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2017年9月9日

血糖値に影響を与える物質(その2)

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Ⅳ SU薬の働きを強めて血糖値を低下させる働きのある薬物
 
 薬品名を一般名(商品名)で示します。
1)プロベネシド(プロベネシド):尿酸排泄促進薬・痛風の薬です。
2)β遮断薬(メインテート錠・アーチスト):高血圧治療薬です。
3)サリチル酸製剤(バイアスピリン):鎮痛解熱薬です。薬局で市販されている鎮痛解熱薬や感冒薬の中には、このサリチル酸を多く含むものも あるので注意が必要です。
4)フィブラート(ベザトール、リピディル錠):高脂血症治療薬です。
5)テトラサイクリン(アクロマイシン):抗生物質です。
6)サルファ剤(シノミン):抗菌剤ですが、今はほとんど使われません。
7)モノアミン阻害薬(エフピー):パーキンソン病治療薬。
8)レセルピン(アポプロン):高血圧治療薬。
9)アルコール:アルコールは肝臓でのブドウ糖産生を抑制します。インスリン治療中やSU薬内服中の患者さんでは、アルコールを大量に飲用すると低血糖が回復しにくくなります。
10)ニューキノロン(クラビット):抗菌薬です。

Ⅴ SU薬の働きを弱めて血糖値を上昇させる働きのある薬物

1)エピネフリン(ボスミン):血圧上昇のためのショックの治療薬です。
2)副腎皮質ホルモン(プレドニン・リンデロン):炎症やアレルギーを抑える作用が最も強い薬物です。
3)甲状腺ホルモン薬(チラージンS):甲状腺機能低下症治療薬です。
4)卵胞ホルモン薬(エストリール):更年期障害治療薬です。
5)利尿薬(フルイトラン):高血圧や浮腫の治療薬です。
6)イソニアジド(イスコチン):結核治療薬です。
7)インドメタシン(インダシン):鎮痛解熱薬です。

Ⅵ 薬剤を併用するときには
 
 糖尿病に影響を与えるホルモンや薬物には、このように数多くのものがあります。これらの薬物は、日常の使用量(常用量)では、糖代謝にほとんど影響を与えないものから、常用量でも糖代謝に大きな影響を与えるものまで、さまざまな効果を糖尿病に与えます。あなたの主治医は、これらの影響を考えながら処方していますが、薬局で市販薬を購入する際や、婦人科や整形外科などの他科を受診する際には、自分が糖尿病であることをはっきりと伝えることが大切です。

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