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2023年9月19日

骨粗鬆症のリハビリ(その2)

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Ⅲ 転倒予防に対するりハビリテーション 

骨粗髮症で骨の脆弱性が起きたとき、転倒などの外力が骨に加わることで脆弱性骨折を生じることから、骨粗髮症の治療ばかりでなく転倒予防、転倒時の外力の軽減が重要になります。運動療法を行うことで骨密度が改善するだけでなく転倒率を低下させますので、これまで述べてきた運動を各人のできる範囲で行うことが大切です。 
筋力やバランス能力が低下している状態では、転倒の危険性があることから、高齢者は転倒に対する不安感や恐怖感などを抱いていることが多くみられます。特に転倒や骨折の経験がある場合はより顕著で、転倒不安により活動性が低下し、筋力やバランス能力、骨強度も低下するという悪循環が生じてしまいます。 
運動療法を導入することで、これらの転倒不安を軽減することが重要です。その他転倒予防には、自宅の段差をなくすなどの生活環境の改善、生活空間の明るさ、さらには、ふらつきや夜間の転倒を予防するための向精神薬の漸減も大切です。転倒時の外力の軽減には、やはり運 動が有効ですが、一部ヒッププロテクターなどが用いられることもありますが、これは主に施設入所者などの骨折リスクの高い高齢者が使用することが多いようです。 
骨粗霜症患者で脆弱性骨折が起きた場合、基本的な治療として保存療法か手術療法が選択されますが、保存療法が選択された場合、骨折による瘻痛や骨折部の固定などにより活動性が低下して廃用に至ることも少なくないことから、活動性を維持するような日常生活指導を含めたりハビリテーション治療が必要となります。また、骨融合が得られた場合、固定により骨折部周囲の関節が拘縮となりことも多いことから、関節可動域訓練を早急、に行う必要があります。一方、手術療法の場合は骨折部の強固な固定性が得られることから、早期に関節可動域訓練を行うことが可能となりますので、術後早期のリハビリテーション治療が重要となってきます。

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