再診の方は原則「予約制」となります。
052-930-1311
お知らせ
2019年10月28日

高脂血症の食事療法(その2)

0

Ⅲ 糖尿病に合併する高脂血症の食事療法
 
1)糖尿病食事療法の変遷
 糖尿病に対する食事療法の概念と実践法も、20世紀初頭から今日に至るまで様々な変遷を経てきました。はじめは、高血糖にならないようにして尿糖が陰性になるような食事が糖尿病では重要であると考えて、極端な炭水化物摂取制限食が20世紀初頭に主張されましたが、この食事療法は実行するのに無理があり、患者に受け入れられずに失敗しました。反対に、尿から喪失する糖を補う目的で、大量の炭水化物を摂取する食事療法も昔から行われてきました。高炭水化物食が耐糖能を改善したりして、糖尿病治療に有効なことは多くの学者が実証してきました。この理由の1つに、食事組成に含まれていた大量の穀物あるいは野菜由来の食物繊維(1日当たり44~51g)の存在を指摘する意見もありました。

2)栄養指導の実際
(1)高脂血症改善のための食行動の改善
 日本動脈硬化学会による高脂血症治療のための食行動10箇条は次の通りです。 
  a 1日3食の配分はほぼ均等として、規則的に食べる
  b 腹八分目を守る
  c 早食い、ながら食い、まとめ食い、を避ける
  d 食物繊維を先に食べる
  e 良く噛んで食べる
  f 周りに食物を置かず、食環境のけじめをつける
  g 好きなものでも一人前までとして、適正量を守る
  h 就寝前の2時間には重いものを食べない
  i 食器を小ぶりにする
  j 外食では丼物より定食ものを選択する

(2)総摂取エネルギーの制限
 肥満(内臓肥満)の解消には、運動療法と共に摂取エネルギーの制限が必要です。例えば、1ヶ月で脂肪1Kgの減量を達成するためには、総エネルギー量摂取制限と運動によるエネルギー消費を合わせて、1日当たり約2230kcalの余分なエネルギーの拠出が必要となります。

(3)高TG血症、あるいは低HDLコレステロール血症に対する食事療法
 まず、総摂取エネルギー量を標準体重1Kg当たり25~30kcal程度に設定します。炭水化物摂取量を総摂取エネルギー比の40~50%程度の低いところに設定する。脂肪摂取は、飽和脂肪酸を減らして不飽和脂肪酸を多めに設定し、エネルギー比で30%位まで増加させる。

(4)高LDLコレステロール血症に対する食事療法
 LDL-CHOはさまざまな食事性因子の影響を受けます。血中LDL-CHOの増加量は食事中の飽和脂肪酸、コレステロール値と正比例し、多価不飽和脂肪酸と反比例します。体重増加もLDL-CHOを増加させます。このため、総摂取エネルギーはBMI25以下になることを目標に、標準体重(Kg)当たり25~30kcal、炭水化物55~60%、脂肪25~30%、蛋白12~16%、摂取コレステロール量200mg/日、食物繊維25~50g/日とするのが望ましいと思われる。

一覧に戻る
0
ページトップへ
ご予約はこちらから
tel 052-930-1311 FAX 052-930-1310
再診の方は、原則「予約制」となります。※急患や初診患者はこの限りではありません
地下鉄東山線千種駅5番出口から徒歩1分
地図を見る
診療時間と休診日