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2018年4月16日

高血圧と塩分制限(その2)

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Ⅲ 食塩(ナトリウム)制限
 
1)調味料に含まれる塩分
 糖尿病食の基本が炭水化物を60%摂取することにあるため、糖尿病患者さんの食事は和食が中心になる傾向があります。しかし、和食では、醤油、味噌、食塩の使い方がポイントになりますが、これらのナトリウム含有量を同種の食品の50%以下に減量した「減塩食品」にすることは有効な方法です。なお、「減塩塩」はナトリウムがカリウムに置き換えられているために、糖尿病性腎症を合併していて高カリウム血症がある患者では注意が必要です。
  
食塩1グラム(塩分1グラム)に相当する調味料

食塩1g(小さじ1/5杯)       醤油6g(小さじ1杯)
減塩醤油10g(小さじ2杯)      ウースターソース12g(小さじ2杯)        
トマトケチャップ30g(小さじ5杯)  減塩味噌18g(小さじ3杯)
淡色辛味噌8g(小さじ1杯1/3)   コンソメ2g(小さじ1/2杯)

2)食品中に含まれる塩分
 「糖尿病食事療法のための食品交換表」では「表3」の食品について1単位中食塩1g以上含む食品には青い印を付け、さらに巻末の参考資料にそれらの1単位中の食塩量を附記して、摂取過剰にならないように注意を喚起しています。食品中で注意が必要なのは、パン類からの食塩摂取です。
 なお、市販食品などでナトリウム量が表示されている場合は、食塩量に変換する方法も覚えておいてください。
    Na量(mg)× 2.54 ÷ 1000 = 食塩量(g)

Ⅳ カリウム
 
カリウムは天然の利尿薬ともいわれナトリウム排泄を促すために降圧効果があります。カリウムは果物、野菜、いも類、豆類(納豆、きなこ、大豆、インゲン豆など)、海藻、きのこ類に多く含まれています。1日2~4グラムの摂取が理想です。ただし、カリウムは茹でたり水にさらすと溶出しますから、調理方法に注意してください。

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