再診の方は原則「予約制」となります。
052-930-1311
お知らせ
2020年11月9日

高齢者の熱中症(その1)

0

Ⅰ はじめに
 
夏の暑い季節に熱中症で救急搬送された患者数が最近急増しています。その内65才以上の高齢書の占める割合は男性では約3割、女性では5割以上を占めます。また高齢者の特徴として、日常生活の中で熱中症になる割合が高く、その要因も高齢者独特です。

Ⅱ 高齢者熱中症の実態
 
国立循環研究所は全国20カ所の消防署の協力を得て、各地区で救急車により搬送された熱中症患者の調査結果を毎年公表しています。この集計結果の基づいて、熱中症発症全体に占める性別・年齢階層別の割合をみると、65才以上の占める割合は、平成22年度の報告では男性で33.7%、女性で57.6%、平成21年度では男性24.2%、女性46.1%、平成20年度では男性26.9%、女性で46.1%で、65才以上の占める割合はおおよそ男性で約3割、女性では約5割であることが判ります。
 さらに、高齢になるにつれて中等症、重症の割合が増加していました。実際に熱中症で死亡する年齢層は平成22年度の厚生労働省による報告では全死亡者数の79.3%が65才以上の高齢者でした。また熱中症による死蔵者数のピークも75~89歳の後期高齢者でした。熱中症を発症する場所も高齢者特有で、男性女性とも他の年齢層に比較して住居での発症が際立って多いという特徴があります。
 2003年(平成15年)にヨーロッパで発生した熱波によって5万人以上が死亡したとされていますが、中でも高齢者での死亡数が多かったことが判っています。フランス、イタリアの疫学調査で、高齢者の死亡リスクとして、独居、貧困、施設入所、慢性疾患の存在、身体機能障害の存在、利尿薬・向精神薬・ベンゾジアゼピン系薬・非ステロイド系消炎鎮痛薬などの服薬などが報告されています。

Ⅲ 高齢者熱中症の特徴
 
ヨーロッパでの疫学調査で、いくつかの高齢者熱中症の特徴が見えてきます。まず、軽症が少なく中等症~重症例が多い。また住居内で発症するケースが多いということです。これに加えて、わが国の調査によると、高齢者では若年者に比べて入院率が高く(65才以上80%、65才未満13.9%)、平均入院期間も長い(65才以上27.5日、65才未満5.3日)という特徴もみられ、独居または配偶者との二人暮らし、空調設備(エアコン)がないケースが多く見受けられました。

一覧に戻る
0
ページトップへ
ご予約はこちらから
tel 052-930-1311 FAX 052-930-1310
再診の方は、原則「予約制」となります。※急患や初診患者はこの限りではありません
地下鉄東山線千種駅5番出口から徒歩1分
地図を見る
診療時間と休診日