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2022年1月31日

LDLとHDL(その2)

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Ⅳ スクリーニング検査
 
脂質異常症の中でも、高LDL-C血症と低HDL-C血症は動脈硬化のリスクとして重要です。高LDL-Cと低HDL-Cはその管理によって、虚血性心疾患や脳卒中,末梢動脈疾患の発症リスクと再発リスクを低下させることができるため、スクリーニング検査と診断は重要になります。脂質異常症の診断基準は空腹時採血で判断します。
                                         
脂質異常症の診断基準

高LDL-C血症  LDL-C      ≧ 140 mg/dL
低HDL-C血症  HDL-C      <  40 mg/dL 高中性脂肪血症 トリグリセライド ≧  50 mg/dL 注①LDL-Cは直接想定法を用いるか、Friedewaldの式で計算します。 (LDL-C = 総コレステロール ー 中性脂肪/5) 注②中性脂肪値が400mg/dL以上の時は、LDL-Cの直接測定法を行います。  但し,LDL-C直説法による測定は測定キット間のバラツキが大きい欠点があります。 注③nonHDL-C(=総コレステロールーHDL)はメタボリックシンドロームの脂質   管理で重要です。管理目標値はLDL-C+30(mg/dL)が目標です。 注④ LDL-C/HDL-C比は脂質管理に重要な指標です。     LDL-C/HDL-C > 2  動脈硬化悪化
    LDL-C/HDL-C 2~1.5 動脈硬化改善
    LDL-C/HDL-C <1.5  動脈硬化著明改善 Ⅴ HDLコレステロールとは   HDL-Cはリポ蛋白の構成成分(アポ蛋白といいます)が合成される肝臓および小腸で生合成され、これらの組織でコレステロール・リン脂質の輸送体と相互作用して、コレステロールを受け取り、原始HDL-Cが形成されます。その後、コレステロールが化学変化を受けてコレステロール・エステルとなって粒子の核を形成して成熟HDL-Cとなります。  成熟HDL-Cは血管壁にいるマクロファージからコレステロールを引き抜きます。このコレステロールを引き抜くことで動脈硬化を改善する作用が発揮されるのです。

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