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2017年3月13日

靴下の選び方(その1)

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Ⅰ はじめに
 
 糖尿病患者さんの多くが、足のケアの重要性を理解し始めました。欧米では糖尿病患者が入院する一番の原因が、糖尿病性壊疽や感染症という足に関係した病気です。
 足のケアをするときに大切なのは正しい靴や靴下を選ぶということですが、正しい靴を選ぶだけでは十分とはいえません。糖尿病患者さんが裸足で靴を履いてはいけないのはいうまでもありませんが、靴下を選ぶときにも十分な注意が必要です。
 靴下には多くの役割があります。皮膚を摩擦から保護したり、クッション性を高めることで、歩行時の足にかかる圧力を軽くします。また、皮膚からの汗を取り除き、足の温度を快適に保つ役割もあります。
 このように多くの役割を持った靴下を選ぶときに、糖尿病の患者さんはどんなことに注意したらよいのでしょうか。

Ⅱ 靴下は何色にすべきか
 
 まず最初に、靴下の色は何色がよいのか考えてみましょう。白い靴下が一番よいという考えは古くさい考え方です。もし、患者さんが染料に対するアレルギーがないならば、何色の靴下を履いても構いません。
 ただし、糖尿病性末梢神経障害が進行していて、足の感覚が鈍ってきている人は、白い靴下を履くべきです。足に僅かな切り傷やできものができても感覚が鈍っていると気がつかないことがよくあります。白い靴下は傷からの出血や膿などがわかりやすいからです。
 毎日、靴下を脱いで自分の足をチェックするのも大切なことですが、同時に靴下もチェックして、血液や膿のような浸出液がついていないか気を付けるようにしましょう。

Ⅲ 縫い目について
 
 糖尿病性神経障害でしびれや異常知覚のある人では、粗い縫い目の靴下は余計に皮膚を刺激してしまいます。粗い縫い目は、細かい縫い目に比べて足に10倍圧力をかけるといわれています。このため、靴下を選ぶときには、縫い目が細かいものか、あるいは縫い目のないものを選ぶべきです。
 靴下を買うときには、必ず靴下を裏返しして、縫い目のチェックをしましょう。もし、縫い目のある靴下を買うときには、その縫い目が柔らかくて、スムーズなことを確認してから買うようにしましょう。

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