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2017年1月16日

よい血糖コントロールを得る方法(1)

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 良好な血糖コントロールは、糖尿病に特有な慢性合併症の発症を防いだり、その進展を遅らせてくれます。このため、糖尿病患者のみなさんは、毎日よりよい血糖コントロールを目指して努力しているのです。
 では、血糖コントロールをよくするにはどうしたらよいのでしょうか。
 血糖コントロールを判定する方法には、血糖値そのもので判定する方法と、HbA1cで判定する方法があります。HbA1cは患者さんの血糖値の平均像を示すものですから、現在はこの値で血糖コントロールの善し悪しを判定するのが一般的です。HbA1cの正常値は6.2%未満ですが、7.0%未満ならば良好な血糖コントロールだと判断されます。このような良好な血糖コントロールを得る方法を考えてみましょう。

Ⅰ まず、血糖コントロールを改善する必要があるかどうかを知る
 
 HbA1cが8%未満の人は、もう少しの努力で良好といわれるレベルに入れます。HbA1cが9%以上の人は、血糖コントロールを改善するために、直ちに行動する必要があります。

Ⅱ 自分の血糖パターンを知る
 
 例えば、60mg/dlから260mg/dlまで変動するという、極端に血糖値の変動が激しい人は、まず自分の血糖値の変動パターンを見つけます。
 例えば、ある日の早朝空腹時血糖値が180だったとします。でも、いつもは100〜120位だとすると、前の晩の寝る前の果物を食べ過ぎたのが原因かもしれません。果物を食べ過ぎたときやスパゲッティを食べ過ぎたときに必ず血糖値が高くなるとか、食事や日常生活と血糖値の関係について、自分でその因果関係を推測してみましょう。

Ⅲ 環境の変化を知る
 
 血糖コントロールが、突然乱れたときは、自分の環境に変化がなかったどうかを考えます。風邪をひいていないか、腰痛や関節痛でステロイド注射を受けていないか、新しいインスリンに変えたばかりか、あるいはインスリンや内服薬が期限切れではないか等、血糖値に影響のあるできごとが起きていないか考えてみます。時には、インスリン注射量を増やす必要がある場合もあります。主治医に相談しましょう。環境が元に戻ったときには、元の処方に戻すことを忘れずに。

Ⅳ 食事療法をもう一度見直しましょう
 
 血糖コントロールを改善する、一番の近道が食事療法の見直しかもしれません。糖尿病の食事療法は、栄養バランスに優れた健康食です。腹一杯食べることはできないかもしれませんが、栄養士はあなたに最適なバラエティーに富んだ食事療法を教えてくれているのです。糖尿病治療の基本が食事療法にあることを、もう一度思い出してください。

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