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2017年5月22日

インスリン注射について(その2))

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Ⅳ インスリン注射方法

1 インスリン注射をする前に、手と注射部位を清潔にしましょう。但し、注射部位をアルコールで消毒する必要はありませんが、アルコールで消毒したときは、アルコールが完全に蒸発するまで注射してはいけません。

2 正しいインスリン製剤を準備したか、注射前に必ず確認しましょう。特に朝の注射や寝る前の注射がよく間違われますので、注意してください。

3 懸濁しているインスリン製剤を注射する前にはよく攪拌して、懸濁が均一になっていることを確認したら、すぐに注射するようにしましょう。懸濁液のインスリン製剤を長期間保存しておくと、沈殿が底に固まってしまってなかなか均一になりません。インスリンのカートリッジを注射液にセットする前、あるいはディスポ注射器を初めて使う前には十分に攪拌して懸濁を一度完全になくしておくといいでしょう。

4 注射する前に、バイアルの中に空気が混入していないことを、必ず確認しましょう。もし、空気が混入していたら、注射器を垂直にして空気を抜きましょう。

5 インスリンの吸収される速さは注射部位で異なります。腹部>上腕>臀部>下腿の順で吸収される速さが遅くなります。このため、毎回同じ部位の違う場所に注射するようにしましょう。

6 インスリンを注射し終わったら、5秒間は針を抜かないようにします。

7 インスリンの注射量を間違えた可能性があるときは、頻回に血糖値を測定してみます。あわてて不足分を追加注射することは止めましょう。

8 注射部位が赤くなったり、腫れたり、痒みがあったりしたときは、もう一度インスリンの注射手技を見直してみましょう。

Ⅴ その他の注意

1 インスリン注射をしている人は必ず血糖値自己測定を行いましょう。
2 海外旅行などで時差のある所に旅行する時は、必ず医師の指示を仰いでください。
3 発熱や嘔吐、下痢などで食事が十分に取れないときでも、インスリン注射を勝手に中断してはいけません。
4 常に最低10グラム以上の炭水化物を持参するようにして、万が一低血糖になったときに備えるようにしましょう。
5 インスリン注射をしている人は、自分が低血糖になって意識がなくなったときの対処方法を自分の友人や職場の仲間に教えておきましょう。
 もし、低血糖昏睡で意識がなくなったときには、ハチミツをスプーンで口の中に入れて貰うようにしましょう。ハチミツは粘調なため、たとえ意識がなくても気管に誤飲することなく、吸収されます。

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