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2016年10月31日

スルフォニル尿素(SU)薬(その2)

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Ⅴ この薬の副作用

1)低血糖
 この薬の副作用の中で最も重要なのは低血糖です。この薬がなぜ効くのかのところで説明したように、この薬はインスリンの分泌を亢進させますから、薬が効きすぎてインスリン分泌が過剰になったり、食事をしなくても薬が体内で効いている間は、勝手にインスリンが分泌されてしまいますから、低血糖になる危険があります。
 糖尿病治療の内服薬の中で、この薬とグリニド系の薬剤が、単独使用で低血糖を起こします。

2)肝障害
 内服薬はどれも肝機能障害の危険性があります。他の薬に比べて特に多いことはないし、肝障害が重症化することもありません。

3)消化器症状   
 これも、肝障害と並んで内服薬でよくみられる副作用です。

4)過敏症
 まれに日光過敏症になる人がいます。

5)体重増加
 この薬はインスリン分泌を増加させますから、食事療法が守られていないと、太ってきます。

6)その他   
 この薬を内服してから、お酒を飲むとすぐに顔が赤くなり、以前より酒に弱くなったと感じる人がたまにいます。

Ⅵ この薬を内服している人が注意すること

1)薬によって強さが違います。
 スルフォニル尿素薬はそれぞれ血糖値を下げる強さが異なります。当クリニックで採用している薬でいうと、
  
  グリミクロンHA20mg< グリミクロン40mg<アマリール錠1mg
 
の順に強くなります。薬を忘れたからといって、お友達の薬を借りて内服するということは、決してしてはいけません。

2)薬が効かなくなることがあります。
 はじめの頃はよく効いていたのに、だんだんと効き目が弱くなることがあります(専門的に二次無効といいます)。この原因は明らかではありませんが、食事療法が守られずに、血糖コントロールの悪い状態が長く続いた人に多いようです。

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