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お知らせ
2016年10月24日

スルフォニル尿素(SU)薬(その1)

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Ⅰ 当クリニックで採用されている薬の商品名
 
 グリミクロンHA20mg(大日本住友製薬)
 グリミクロン40mg(大日本住友製薬)
 アマリール錠1mg(サノフィ・アべンティス社)
 
Ⅱ この薬は、どのような作用で血糖値を下げるのか

 この薬は、膵臓という臓器の中にある、私たちの体の中で唯一血糖値を下げる働きをもつホルモンであるインスリンという物質を作っている、ランゲルハンス氏島のβ細胞を刺激して、インスリン分泌を一層促進させることで血糖値を下げます。また、最近は膵臓以外の肝臓、筋肉、脂肪組織などの末梢組織で、インスリンの働きを助ける作用も併せ持っていることも明らかにされてきましたが、この薬の主な働きはインスリン分泌刺激作用といえます。

Ⅲ なぜこの薬を使うのか
 
 2型糖尿病でのインスリン分泌状況は、糖尿病の状態や、糖尿病の進行具合でいろいろな状態を示します。
 糖尿病になったばかりの、肥満した患者さんでは、インスリンは正常な状態よりも過剰に分泌されていることが多いのですが、分泌の反応が悪いという特徴があります。
 糖尿病が進んでくると、インスリン分泌の反応が悪い上に、分泌量の絶対量が減少してきます。血糖コントロールが悪い状態が長く続いたために、膵臓が疲弊してくるのが、この原因です。このような状態の時に、もう少し膵臓に頑張ってもらおうというのが、この薬を使う一番の理由です。
 従って、この薬はインスリンを分泌する能力が涸渇してしまった1型糖尿病の人には、効果がありません。また、この薬は胎盤を通過するため、胎児に影響しますので、妊娠中の人にも使えません。
 この薬は、現在ある糖尿病内服薬の中で、最も血糖値を下げる力が強い薬です。

Ⅳ 内服方法
 
 この薬の内服方法は、主治医の考え方で変わります。私は、薬を内服して効果が出始めたときに食事をした方が血糖コントロールがつきやすいと思いますから、食前30分の服用を指導しています。
 しかし、一般的な内服薬と同様に、食後30分での服用を指導している先生もいます。
 また、食直前に内服する糖尿病薬(α−グルコシダーゼ阻害薬)と同時に、食直前に内服しても特に問題はありません。

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