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2016年10月17日

ビタミンについて(その2)

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Ⅲ ビタミンの種類と特徴

1)ビタミンB群(B1、B2、B6、B12)(水溶性)
 ビタミンB群は神経機能を正常に維持するのに必要です。また、ビタミンB6とB12は赤血球を作るのにも必要です。最近の研究ではビタミンB6は老化を予防する効果も発見され、さらにこの効果はビタミンB6とビタミンEを併用すると一層顕著になるとのことです。また、ビタミンB群は糖尿病患者の心臓疾患の危険性を低下させることも、最近の研究で明らかにされました。
 
2)葉酸(水溶性)
 葉酸とビタミンB群の不足は、出産障害につながりますから、出産適令期の女性は、特に注意が必要です。また、葉酸が不足すると、男性でも女性でも貧血になります。

3)ビタミンC(水溶性)
 ビタミンCには抗酸化作用があり、細胞をある種の代謝障害から守る力があります。このため、ビタミンCを大量に摂ると、心臓病、癌、白内障などの病気を予防できるといわれていますが、残念ながら実際の臨床で科学的には証明されていません。しかし、ビタミンCを摂ることは、健康に良いことだけは間違いがないようです。ビタミンCは新鮮な果物に多量に含まれていますが、ビタミンCだけを摂る目的で果物をとりすぎるのも問題です。

4)ビタミンE(脂溶性)
 ビタミンEにも抗酸化作用があります。ビタミンE不足すると、末梢神経炎、貧血、網膜症などの病気が引き起こされます。糖尿病では、心臓病を予防したり、網膜症や腎臓病の進行を遅らせる効果も判ってきました。ビタミンEは種子油などに含まれています。ビタミンEの過剰症は判っていませんが、頭痛などがでるとされています。

5)ビタミンD(脂溶性)
 ビタミンDはカルシウムの吸収を助けます。このためビタミンDの不足は高齢者の骨粗鬆症の原因となります。幸いビタミンDは日光に当たると私たちの体が自分で作ることができますが、一日中家の中にいて、日光に当たる時間が少ない人はビタミンD不足になる危険性がありますから、注意が必要です。ビタミンDの過剰症は腎結石や高カルシウム血症、高カルシウム尿症などが知られています。

6)ビタミンA(脂溶性)
 ビタミンAは正常な視力の維持に必要です。このビタミンの不足は夜盲症を引き起こすことがよく知られています。このほかビタミンAの不足は小児期では成長停止や突然死、成人では皮膚乾燥症などの原因にもなります。このビタミンは緑黄色野菜や強化マーガリンなどに含まれています。
過剰症としては頭痛、めまい、吐き気、皮膚の落屑などがあります。
 
Ⅳ ビタミンとどう付き合うか
 
 今の時代は、医者に払う医療費は高いと文句は言っても、サプリメントには湯水のごとくお金をつぎ込む人が少なくありません。
 本当に理論的な裏付けがあるサプリメント療法なら良いのですが、ネズミ講の様な、マルチ商法に騙されている人も少なからず見受けられます。注意してください。

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