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2015年9月14日

動脈硬化症について(その1)

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Ⅰ はじめに
 
 これまで日本人の脳卒中といえば脳出血がほとんどで、脳梗塞は希でした。塩分摂取量が多かったことと脂肪摂取量が極端に少なかったことが原因でした。
しかし昔から、糖尿病患者では脳梗塞が多いことから、糖尿病は動脈硬化症の危険因子として考えられていました。戦後の食事習慣の欧米化にともない、日本人全体でみても、心筋梗塞・脳梗塞などの動脈硬化性疾患が年々増加してきました。そして、脳卒中としては脳梗塞がほとんどで、脳出血が希という逆転現象がおこりました。これらの動脈硬化性疾患は直接の死因となる恐ろしい病気です。糖尿病は動脈硬化を進行させる危険因子の一つであり、糖尿病を正しく治療しないと、糖尿病でない人より10年早く動脈硬化が進行するといわれています。

Ⅱ 動脈硬化症とは何か
 
 動脈壁が肥厚して弾力を失うことを動脈硬化症といいます。動脈硬化症の危険因子には、1)男性、2)加齢、3)高血圧、4)高脂血症、5)喫煙、6)糖尿病、7)肥満、8)運動不足、9)若年性動脈硬化症の家族歴、などがあります。
 動脈硬化症の原因としては、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の上昇により引き起こされるとする脂肪仮説と、動脈の血管内皮の障害に血小板が付着して凝集するために引き起こされるとする内皮障害仮説がありますが、これらの二つの障害がお互いに密接に関係しあって、動脈硬化症を起こすと考えられています。

Ⅲ 動脈硬化症にはどんなものがあるのか

1)狭心症と心筋梗塞
 糖尿病患者の心筋梗塞の特徴は、特徴的な胸痛を伴わないことが多く、患者自身も気がつかないことがよくあることです。吐き気や左腕に放散する痛みという、非典型的な症状しかないことがよくあります。また、虚血性の心電図異常が先行しないこともあります。
 予後は、糖尿病でない人よりも悪いとされています。

2)脳梗塞と脳出血
 脳梗塞とは脳に栄養する動脈が詰まって血液供給が途絶えるために、脳の一部に壊死層ができる病気です。梗塞が起こる場所で生命予後は大きく変わりますが、半身麻痺などの後遺症が残ることがよくあります。
 CTスキャンやMRI(核磁気共鳴装置)などの診断法が発展した現在では、明らかな麻痺を伴わない、小さな脳梗塞の多発が、糖尿病患者の特徴ともいわれています。
 脳出血は動脈が破れて脳への大出血がおこるため、多くの場合は予後が不良です。
   
3)閉塞性動脈硬化症
  動脈硬化が進行して太い動脈が詰まる病気です。
 下肢の動脈が詰まることが多く、間欠跛行(少し歩くと足の筋肉が痛くなって歩けなくなるが、暫く休んでいると症状が消失して歩けるようになる)が初発症状となります。重症例では、閉塞部位より先の部分が壊疽に陥ってしまうために、下肢などを切断せざるを得なくなります。
 以前は、外科的手術以外に治療法がありませんでしたが、現在は軽症例では内科的治療が可能となりました。早期発見、早期治療が肝腎です。

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