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お知らせ
2020年5月17日

大災害に備える(その1)

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はじめに
 
あなたが自分の家でテレビを観ていたら、突然轟音と共に上下感覚がなくなり、椅子に座ってさえいられなくなります。台所の方からは食器棚から食器が次々に落下して割れ砕ける音がし、部屋の明かりが消えてしまう…。こんな時、あなたは何ができますか。
 阪神大震災や東日本・東北大震災のような大地震が起こった瞬間、あなたにできることはとても限られています。頭を守りその場で身を縮めて怪我をしない様に願う。テーブルや机など潜り込める場所があるなら潜り込む…。後は地震が収まるまでじっと待つしかないのです。
 もし、この時運良く怪我を負わずに済んだとしても、今度はインスリンが無事か、内服薬は大丈夫かと確認しなければなりません。もし、薬を保管していた引き出しが開けられない様な状況になっていたらどうしますか。
 この様なときに、あわてずに済む方法は、事前に一つ一つの事柄についてよく考えておくことです。津波による被害も、住民の意識が高いか低いかで、その被害は10倍以上違うそうです。例えば、平成17年3月に発表された三重県の被害想定調査報告書では、東海・東南海・南海地震が早朝同時に発生した場合の志摩市で、防災意識が高い場合17名、防災意識が低い場合550名の死者・行方不明者が想定されています。このことからも平常時から防災について考え、取り組んでおくことが如何に重要かが判ります。

A 災害が起こったらどんな状況になるか、イメージを持ちましょう

1)行政や市民団体が開催する防災訓練・講座に積極的に参加しましょう
 まず自らの命を守るためにすべきことは、糖尿病であるなしに関わりません。市民向け防災訓練・講座を受けることで災害についての基礎知識、基礎的な備えを学ぶことは大切です。総務省消防庁でもインターネットで防災について、子供から学べる「防災・危機管理eカレッジ」というホームページ(http://www.e-college.fdma.go.jp/)を開設しています。
2)イメージトレーニングを行う
 災害が起こったらどんな状況になるかを学んだら、今度はそれを自分に置き換えてみて、どういう危険があるのか、どう対処できるのかをイメージトレーニングしてみます。まずは家族で話し合ってみるのが一番手軽で取り組みやすいでしょう。ただ、こうした身内だけのイメージトレーニングではイメージが偏りがちですから防災ボランティアのメンバーとか患者会とか同じ悩みを持つもの同士と行うと、今までと違った視点を持つこともできます。

B いざというときの薬や器具の備えをしっかりしておきましょう
 
薬やインスリンなどの器具は1週間分は備えておきましょう。備えただけで安心してはいけません。必要量がそろっているか、期限が切れたものがないかなどを確認します。備蓄は、自宅の他、職場や学校などに分散しておくと安全です。

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