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2021年12月13日

成人のワクチン(その2)

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Ⅲ 麻疹・風疹ワクチン
 
麻神および風疹ワクチンはそれぞれ単独のワクチンも使用されてきたが、小児期の定期接種では両者の混合ワクチンが使用されています。国内の麻疹ワクチンは1966年から不活化ワクチンと生ワクチンの併用として接種が開始されましたが、1969年以降は生ワクチンの単独接種に切り替えられ,1978年から定期接種に導入されています。一方、国内の風疹ワクチンは1977年から女子中学生のみを対象として開始されましたが、1995年の予防接種法の改正により、生後12ヶ月から90ヶ月未満の男女小児および中学生の男女学生に接種されるようになりました。1989年から導入されたマシン・流行性耳下腺炎・風疹の三種混合ワクチンは、流行性耳下腺炎ワクチンに由来した無菌性髄膜炎の多発で1993年に中止となりました。したがって,現在は麻疹・風疹混合ワクチンが2006年4月から使用されています。
 麻疹および風疹の流行が減少したことにより、幼少期にワクチンを接種した場合でも、実際の患者に接触して獲得できる免疫の程度が低くなり、長期間免疫を維持することが困難になりました。このため、1回の接種では十分な免疫が獲得できなかった場合や、時間の経過と共に減衰した免疫を強固なものにするために、2回の接種が必要となります。
 この様な背景のもと、2013年に小児期接種する機会のなかった世代を中心とした風疹の大流行があり、年間で14357名の風疹患者が報告されました。これは2012年の報告数2392名の6倍、2011年の378名の38倍でした。これに伴い風疹ウイルスに感染した妊婦によって発症した先天性風疹症候群と診断された患児は32例でした。妊娠する可能性のある女性はもとより、社会全体が妊婦に感染させないようにする予防対策を徹底させなければなりません。
 一方で、2013年12月以降麻疹も増加傾向が続いていて、海外からの輸入された麻疹ウイルスのよる国内流行の傾向が目立っています。

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