正しい靴の選び方（その１）

Ⅰ靴を買う前に
　
　靴を買う目的は人それぞれです。靴は単に足を保護する履き物にすぎないから、何でも構わないという人もいます。石器時代人が履いたような、ただ単に足に皮を巻いたような代物でも気にしないという人たちです。また、ファッション性を重視して、スタイルやブランド優先で靴を買う人もいます。フィリピンの前大統領夫人であったイメルダ・マルコス夫人は三千足ものブランド靴のコレクションを持っているので有名でした。
　糖尿病の人が靴を買うときは、マルコス夫人の真似はできません。糖尿病は神経や血管が障害される病気です。正しい治療やケアをしないと、感染症を起こしたり、壊疽ができたり、最悪の場合は足の切断という事態にもなりかねません。靴を買うときはファッション性にとらわれずに、自分にあった正しい靴を買う必要があります。

Ⅱ　まず足のチェックをしましょう
　
　自分の足の状態を調べてみましょう。
１）神経障害や血流障害がないか、主治医に確認してもらいましょう。
２）胼胝（たこ）や魚の目などはできていないか。
３）外反母趾などの足の変形がないか。
　足の変形が強い場合は、専門の靴屋さんに頼んで、自分の足にあった靴をオーダーする必要があります。

Ⅲ　靴を買うときに気を付けること
　
　まず、自分がどのような目的で靴を買うのかをチェックします。
　運動のための靴なのか、通勤のための靴なのか、ドレスアップしたときに履く靴なのか、目的にあった靴を選ぶようにしましょう。