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2019年3月11日

熱中症について(その2)

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Ⅲ 熱中症の分類と治療方針
 日本神経救急学会熱中症検討委員会で提唱されている分類を示します。
 これまで、「熱けいれん」、「熱失神」、「熱疲労」、「熱射病」の順で重症度を表現していましたが、重症度をより把握しやすくしたのが、この分類です。

分類   症状        重症度       治療
    めまい         軽症   通常は入院を必要としない
Ⅰ゛  大量の発汗            →安静、経口的に水分と
    失神、筋肉痛             ナトリウムの補給
    こむら返り  

    頭痛、嘔吐、           入院治療が必要
Ⅱ゛  倦怠感、虚脱感     中等症  →体温管理、安静、十分な水分
    集中力や判断力の低下       とナトリウムの補給(点滴にて)

    中枢神経症状           集中治療が必要
   (意識障害、小脳症状、  重症   →体温管理
III゛ 痙攣発作)      直腸温                           
    肝・腎機能障害  38.5℃以上  体内クーリング                 
    血液凝固能障害          呼吸・循環管理  

Ⅳ 熱中症の治療
 熱中症の予防法

1)暑熱環境への長時間暴露を避け、時間を決めて適度な休息をとる。
2)食事を摂っていないときや体調不良な場合は、労働を避ける。
3)水分補給をこまめに行う。
 
しかし発症してしまった場iiの救急処置法

1)暑熱現場からの脱出(日陰やクーラーの効いた部屋への移動)
2)着衣を脱がせる(熱放散を妨げるものは除去する)
3)水分補給:水分だけでは発汗により喪失した電解質(特にナトリウム)を補正できないため、水と一緒に塩を舐める必要があります。塩分を含んだスポーツドリンクなどの登場により経口的な電化質補正が容易になりました。しかし、意識障害があるときは、誤飲の危険性がありますから、経口投与は避けるべきでしょう。        

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