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2026年8月31日

痛風の生活指導(その1)

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Ⅰ はじめに
 
痛風・高尿酸血症は生活習慣病です。強力な尿酸降下薬が開発されて臨床応用されているため高尿酸血症のコントロールが容易になった現在でも、痛風治療での生活指導は大きな役割を果たしています。

Ⅱ 食事療法
 
肥満度指数(BMI)や体脂肪率が高くなるにつれて血清尿酸値が高くなります。このため、肥満の解消は血清尿酸値を低下させる効果があります。これは高尿酸血症だけでなく、全ての生活習慣病に当てはまる食事療法の基本として、適正なエネルギー摂取が重要です。個々の適正なエネルギー量の求め方は、身長からBMI22を求めて、軽い労作(デスクワークが多い職業など)では25~30kcal/Kg、普通の労作(立ち仕事が多い職業など)では30~35kcal / Kg、重い労作(力仕事が多い職業など)では35kcal/Kgをかけて算出します。
 食事中に含まれるプリン体の過剰摂取は、血清尿酸値を上昇させ、痛風リスクを高めるため取り過ぎないようにします。一般的にプリン体は細胞分裂が活発な組織に多く含まれているため、肉や魚を多く摂取する高プリン食では血清尿酸値は上昇し、プリン体摂取が多いほど痛風発作再発のリスクが高まります。プリン体の一日摂取量は400mg程度になることが推奨されています。食材中の濃度が高くても少量に抑えればよいので、逆にビールのように濃度は低くても摂取量が多くなれば影響は大きくなります。プリン体は水溶性なので、高プリン体の食材であってもプリン体が溶出した煮汁を飲まなければ摂取量は抑えることができます。
 極端な食事制限による急激な減量は、分解された脂肪細胞中のプリン体が排出されて高尿酸血症になりますので、注意が必要です。

          表  食品中のプリン体量(100gあたり)

極めて多い(300mg以上)
  鶏レバー、干物(マイワシ)、白子(イサキ、フグ、タラ)、あんこう(肝酒蒸し)、太刀魚、健康食品 (DNA/RNA)、ビール酵母、クロレラ、スピリナ、ロイヤルゼリー

多い(200~300mg)
  豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、オキアミ、干物(アマジ、サンマ)

中程度(100~200mg)
  肉(豚、牛、鶏)類の多くの部位や魚類、ほうれん草(芽)、ブロッコリースプラウト

少ない(50~100mg)
  肉類の一部(豚、牛、羊)、魚類の一部、加工肉類、ほうれん草、カリフラワー

極めて少ない(~50mg)
  野菜類全般、米などの穀類、卵(鶏・うずら)、乳製品、豆類、キノコ類、豆腐、加工食品

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