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2017年7月3日

糖尿病とうつ病について(その1)

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Ⅰはじめに
 「
何も楽しくない。友人や家族と居るのも嫌だ」とか、「何の希望も持てない。何をしても無意味に思える」とか、「あまりに辛すぎる。何をするにも、意欲がわかない」とか思ったことはありませんか。このような症状が二週間以上続いているなら、あなたは「うつ病」かもしれません。
 うつ病は人生の楽しみを奪い、意欲や活動性をなくし、自分自身や周りの環境、さらには将来について悲観的にさせます。うつ病はあなたの活動力を奪い、朝寝床から起きる気力も奪います。血糖値も食事療法もどうでもよく思えてきます。糖尿病患者にはうつ病が多いと報告されています。

Ⅱうつ病とは
 
うつ病には、軽症の適応障害から重篤なうつ病までさまざまなタイプがあります。しかし、すべてのタイプのうつ病は、患者さんの糖尿病治療にさらなる重荷を背負わせることになりますから、精神科などの専門医による治療が必要です。
 私たちは誰でも時々は憂鬱な気分になることがありますが、うつ病はこのような誰でも感じる憂鬱さを越えてしまった状態を指します。うつ病は肉体的にも精神的にも病んだ状態なのです。医学的には、うつ病はある種のニューロトランスミッターという脳内物質の変化が原因で起こるとされています。このため、うつ病は精神症状ばかりでなく身体症状も伴うことが多いのです。うつ病の原因はまだ正確には解明されていませんが、遺伝的な素因と人生経験が相まってうつ病をもたらすとされています。
 残念なことに、糖尿病がうつ病の発症に関連するという報告が多くされてきています。

Ⅲ 糖尿病はうつ病のリスクを増加させる
 
最近、糖尿病患者は慢性疾患のない人に比べて2倍うつ病にかかりやすいという調査結果が発表されて注目を集めました。また、糖尿病患者のうつ病は、糖尿病がないうつ病患者に比べて、病状がより重症になりやすくて、病気が長引くとも報告されています。
 糖尿病患者をうつ病になりやすくするリスクファクターには、経済的なストレス、神経障害・腎症・網膜症などの慢性合併症の併発していること、低学歴と女性であること、などがあるとされています。1型とか2型とかいう糖尿病の病形は関係ないとのことです。うつ病が起こる確率は1型でも2型でも同じです。

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