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2017年6月26日

 Fish Oil(魚油)について(その2)

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Ⅳ 魚油の過剰摂取
 
 魚油を過剰摂取することがあるのでしょうか。
 どのような種類の脂肪であっても過剰摂取は健康に対して有害です。脂肪は1グラム当たり約9キロカロリーのエネルギーがあります。このため、大量の魚油を食生活に取り入れる場合は注意が必要です。また、魚油を1日当たり7グラム以上摂取すると副作用の心配があります。
 魚油の副作用としては、下痢、胃不快感、その他の消化器症状があります。さらに詳細な研究は未だ行われていませんが、薬物との相互作用もある可能性があります。特に、ω3系脂肪酸(魚油に含まれるω3系脂肪酸)は、抗凝固作用があるため、過剰摂取した場合に、止血に問題を起こすかもしれません。
 ワーファリンおよびヘパリンなどの抗凝固剤は血液凝固を抑制する薬物で、これらの薬剤を内服している人は注意が必要です。月経期間中のヒトがω3系脂肪酸を過剰摂取すると貧血を起こす可能性もあります。

Ⅴ 魚油の供給源
 
 EPAおよびDHAなどのω3系脂肪酸を含む魚油は、タラ、サケ、オヒョウ(ヒラメ科の魚)、サバ、ニシン、ムツ、ヒラメなどの冷たい海水の魚に由来します。エビなどの甲殻類にもω3系脂肪酸が含まれています。一般に、約200グラムのニシンにはω3系脂肪酸が3.2グラム、約200グラムのサケあるいはムツにはω3系脂肪酸が2.4グラム、約200グラムのマグロはω3系脂肪酸が約1グラムが含まれています。通常、その他の海水魚の場合には、1~4グラムのω3系脂肪酸が含まれています。
 一般にサプリメントには、海水魚あるいはアザラシ由来の脂肪酸が添加されています。EPAおよびDHAなどのω3系脂肪酸の含有量はサプリメントのラベルに表示されていますから、確認してください。

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