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2015年4月13日

糖尿病とはどんな病気か(2)

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Ⅲ 糖尿病とはどんな病気なのか

糖尿病とはどんな病気なのでしょうか。日本糖尿病学会は糖尿病を次のような病気だと考えています。

①糖尿病は遺伝します。昔は、1型糖尿病(小児糖尿病またはインスリン依存型糖尿病)が遺伝するとされていましたが、現在は成人に多い2型糖尿病(成人型糖尿病またはインスリン非依存型糖尿病)が遺伝することが明らかになりました。幾つかの遺伝因子と過食や運動不足などという環境因子が相互に作用して糖尿病が発症すると考えています。

 

②糖尿病の原因として、ふたつを考えています。ひとつは、膵臓から分泌されるインスリンという血糖を調節する働きのあるホルモンが全く分泌されなくなる場合(1型糖尿病)と、もう一つは、インスリンは分泌されているのだけれども、肥満などの原因でインスリンの働きが弱まったりして、正常に働かなくなった場合(2型糖尿病)です。

 

③いつ測定しても血糖値が高い、というのがこの病気の特徴です。しかし、高血糖という糖質代謝異常ばかりではなく、糖尿病状態が長く続くと脂質やタンパク質の代謝も異常となり、高脂血症などを引き起こすようになる病気だとも考えています。反対に、高脂血症が原因で糖尿病になることもあります。

 

④糖尿病になると、口渇、多飲、多尿、急速な体重減少などという、糖尿病に特徴的な症状を伴うことが多くみられます。重症になれば昏睡に陥り死に至ることもあります。

 

⑤糖尿病は様々な合併症を引き起こすことが知られています。糖尿病が原因で起こる慢性合併症には、大きく分けて動脈と静脈の橋渡しをしている細かい血管が障害されるために起こるもの(細小血管障害)と、動脈硬化症(大血管障害)のふたつがあります。腎臓、網膜や神経は細かい血管に富んだところです。

 

⑥1970年代のはじめに、経口薬(スルフォニル尿素薬)を内服している人はインスリン治療を受けている人よりも、心筋梗塞になりやすいという論文がアメリカで発表されました。この発表は世界中に一大センセーションをもたらし、すべての糖尿病患者はインスリン治療した方がよいのかという議論が、世界中の糖尿病学者を巻き込んでなされました。この議論はその後10年間続きましたが、やがて、この論文はデータの解析方法に問題があるいうことが明らかにされ、完全に否定されました。現在は、経口薬かインスリンのいずれか、その患者に一番適した方法で治療すればよく、治療法の違いで心筋梗塞になりやすくなるとか、慢性合併症が起こりやすくなるということはないと考えています。

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