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2015年10月26日

糖尿病と遺伝(その2)

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Ⅲ 糖尿病はどれくらいの確率で遺伝するのか
 
 糖尿病と遺伝に関する研究は、多くの場合欧米での1型糖尿病の家族を調べたものです。我が国では、糖尿病の90%以上が2型糖尿病ですから、これらの数字が全て当てはまるとはいえませんが、一応参考までに、これまでに報告された具体的な数値をいくつかあげてみます。

1)親が1型糖尿病の場合
    父(母)  母(父)   経験的危険率
    正 常   正 常      13%
    糖尿病   正 常      25%
    糖尿病   糖尿病      50% 

2)少なくとも片親が1型糖尿病の場合、
   子供が1型糖尿病になる危険率  10.5% 、
      2型糖尿病になる危険率   8.8%

3)兄弟に1型糖尿病がいる場合の、健康な兄弟の1型糖尿病になる危険率は、兄弟の糖尿病になった年齢によって、変わるといわれています。
    糖尿病になった年齢が10才未満の時: 6.1 %
    糖尿病になった年齢が10才以上の時: 3.8 %

4)近親者に糖尿病患者がいた場合に糖尿病になる危険率について
 
 一般的に、糖尿病になる危険率は、年齢が増えるにつれて増加します。近親者に糖尿病がいた場合は、糖尿病になる危険率が2倍から10倍位高くなるといわれています。さらに、1等親と2等親(または3等親)の近親者が糖尿病の場合:上記の危険率 の 1.5〜3 倍にまでこの危険率が高くなるという報告もあります。

 しかし、これらは、あくまでも統計学的に計算された可能性です。これらの数字に徒に脅えるのではなく、むしろ100%糖尿病が遺伝するとは限らないのだ、位に考えて、子供の頃から正しい食事と運動の習慣を身につけるようにすることが、将来の糖尿病の発症を予防すると考えるべきでしょう。

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