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2016年5月30日

肌を守るために(その1)

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Ⅰ はじめに
 
 寒い冬が過ぎて暖かい春が訪れるにつれて、外で過ごす時間が長くなってきます。厚いセーターやコートを脱ぎ捨てて、薄手のシャツや着物に着替えるのはとても気持ちがいいものです。しかし、春から夏にかけて、素肌を日光にさらすようになる季節を迎える前に、もう一度あなたの肌の状態を確かめておきましょう。あなたのお肌は日光にさらしてもよい状態でしょうか。もし、不安ならば、今があなたが普段の自分のお肌の手入れが上手くいっているかどうかを確かめるよいチャンスです。明るい色をしたお肌は健康な証拠です。正しいお肌の手入れ方法を知ることは、お肌の老化を遅せたり、あるいは皮膚癌などを予防する効果があります。
 糖尿病患者さんは、細菌感染症や白癬菌感染症にかかりやすい、あるいは乾燥しやすいなどという皮膚のトラブルに罹りやすいことが知られています。一番の予防法は、血糖コントロールを良好に保つことですが、正しい肌の手入れをする方法について学んでみましょう。

Ⅱ 水に注意
 
 ちょっと矛盾するような話なのですが、水は肌から自然にある皮質を奪い去り、肌を乾燥させてしまいます。湿潤な肌を保つために、シャワーの時間を短くしたり、入浴を一日置きにするなどの工夫も必要です。湯船に長く浸かったり、気泡バスなどに入ったりすると、皮膚がより乾燥しやすくなるので、これも注意が必要です。入浴回数に関係なく、お湯の温度はぬるめにして下さい。熱いお湯は皮膚をより乾燥させます。
 また、オリーブ油などを含んだ保湿系の入浴剤を上手に併用することも、入浴による皮膚の乾燥を防ぎます。

Ⅲ ローションをたっぷりと
 
 皮膚を湿潤に保つのに、保湿剤はとても効果があります。シャワーを浴びたらすぐに水分を保持するために、保湿用のローションやクリームを使いましょう。特に、手は一日に何回も洗ったりして水に曝すことが多いので、保湿用ハンドクリームをハンドバッグ、車、机の引き出しの中などに用意して、いつでもすぐに使えるようにしましょう。
 ハンドクリームやボディーローションなどで、植物油、ラノリン、レシチンなどを含むものは乾燥しやすい皮膚によく効きます。ビタミンCとビタミンEを含むものは一層望ましいといえます。しかし、コラーゲン、エラスチン、アミノ酸、アロエなどという添加物を含むクリームやローションは宣伝されるほど効果があるとはいえません。また、皮膚の過敏な人は香料が含まれたものは避けるのが賢明といえます。

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