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2016年6月16日

肥満について(その1)

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Ⅰ 肥満と病気
 
 肥満が病気と関係していることは良く知られています。ほとんどの病気で、肥満していない人に比べて、肥満している人の方が病気にかかりやすいことが知られています。糖尿病はその代表的な病気ですが、高血圧、腎臓病、肝臓病、皮膚病等々、ほとんどすべての病気で肥満している人の方がかかりやすいという調査結果が多くあります。唯一、肥満している人の方が罹りにくい病気があります。それは肺結核です。肺結核は戦後間もない時期まで、日本人の死因の上位を占めていた恐ろしい病気でした。このため、昔は肥満している方が健康だと思われていました。しかし、現在は肥満が健康とはいえない時代になりました。

Ⅱ 肥満とは何か
 
 体重が多い人を肥満と呼ぶのではありません。オリンピックの重量挙げ選手のように、筋肉で体重が重い人のことは肥満とはいいません。肥満を医学的に定義すると、「肥満とは身体に脂肪組織が過剰に蓄積した状態」といえます。
 
Ⅲ 肥満の分類

 肥満を分類すると、次のようになります。

1 臨床医学の立場から
1)原発性肥満(単純性肥満:要するに食べ過ぎと運動不足が原因で肥満した状態)
2)二次性肥満(症候性肥満:他の病気が原因で肥満した状態)

2 形態上の立場から
1)上半身肥満(男性型肥満:リンゴ型肥満ともいいます)
2)下半身肥満(女性型肥満:洋梨型肥満ともいいます)

3 脂肪組織の分布状態から
1)内臓脂肪型肥満(糖尿病などにみられる隠れ肥満のタイプ)
2)皮下脂肪型肥満(白人に多いタイプ)

4 細胞生物学的立場から
1)脂肪細胞増殖型肥満(脂肪細胞の数が正常よりも多いタイプ:このタイプは痩せにくい肥満です。幼児から太っている人に多いタイプです)
2)脂肪細胞肥大型肥満(脂肪細胞の数は正常と同じで、一つ一つの細胞が肥満しているタイプ。中年太りのタイプ)

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