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2021年9月27日

肥満症の運動療法ー成功のコツ(その2)

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Ⅱ 運動療法の実際

1) 運動開始前のメディカルチェック
 
中高年者の運動療法で注意すべきことは、急性心筋梗塞とそれによる突然死です。これは運動不足で体力レベルの低いヒトが、高強度の運動を急に始めた場合に起こりやすいことが知られていますが、定期的な運動習慣はこれらのリスクを低下させるので、メディカルチェックを行った上で、低強度~中強度の運動で開始して、積極的に運動に取り組むことが、結果として心血管病のリスクを減少させます。
 中強度の運動を始める場合の心血管病リスクの管理表を示します。

   表 中強度の運動を始める場合の心血管病リスクの管理事項

1 心血管病の既往やこれを疑わせる自覚症状がある場合
      →多段階運動負荷試験を推奨
 
2 血圧≧180/110mmHg
      →服薬でコントロールしてから運動を開始
 
3 無症候の糖尿病を合併
      ・ 安静時心電図
      ・ 現時点では多段階運動負荷試験は必須ではない
      ・  顕性腎症、自律神経障害の合併
       →多段階運動負荷試験を行うことが推奨される

 血圧は運動中に増悪する危険因子ですから,高血圧症があるときは服薬で血圧をコントロールしてから運動を開始します。また、胸痛などのない無症候性の糖尿病を合併するヒトが中強度の運動を行う場合、原則的に多段階運動負荷試験は不要です。但し、顕性腎症,自律神経障害があるときは多段的運動負荷試験を行うことが推奨されます。
                                                                                                             

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