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2019年1月15日

脱水に注意しましょう(その2)

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Ⅲ なぜ、高齢者は脱水になりやすいのか
  
その他、高齢者の病態で重要な点を考えてみましょう。

1)総体液量の低下
  
 非高齢成人の体液量は体重の約60%(女性は50%)だが、高齢者では50%程度(女性では45%)まで低下しています。基礎疾患を持つような高齢者では、水分含有量の多い筋肉が少なく、さらに顕著な体液量の低下が認められます。このため、同じ量の体液喪失でも、その影響は相対的に大きくなるのです。

2)口渇感の低下
  
 高齢者では口渇感が低下しています。実際、長時間のハイキングでは高齢者ほどく口渇感が少なく、脱水症の発症が多かったという報告があります。さらに、高齢者の疱が脱水の改善に時間がかかるともいわれています。

3)腎臓でのナトリウム・水分保持機構の低下
  
 加齢により、脱水時に腎臓でのレニン・アンジオテンシン系などによるナトリウム再吸収能が低下します。ナトリウム再吸収の量が低下しないまでも、ナトリウム摂取量が病気などで急激に低下した場合には、尿からのナトリウム排泄量を減らす反応が時間的に遅れます。このため、尿からの排泄が摂取に見合うように減少するまでは負のナトリウムバランス状態となり、脱水が顕在化するのです。また、循環血漿量低下刺激に対する抗利尿ホルモンの分泌能も加齢により低下します。このような変化は主に加齢などからくる腎機能低下によるものです。

4)水へのアクセスの障害
  
 高齢者においては、身体機能障害・体力低下や入院における抑制帯の使用など、体動困難によって水分摂取が不足することがよくあります。また、認知症や入院時のせん妄などの意識障害、精神障害(うつ状態含む)により、口渇感によらず水分摂取が低下している場合も非常に多くあります。このような状況は独居老人だけでなく、老人ホームや病院などで暮らす場合にも起こりえます。

Ⅳ  脱水症の評価法
  
 脱水症の明らかな症状・所見が出ていれば、それはすでに重症であり、そのような状況になる前の治療・予防が最も望まれるのです。そのため、高齢者がなんかの体力消耗性疾患に罹患した場合には、脱水症の合併を疑うことが大切です。特に、食事摂取低下・嘔吐・下痢が、人気脳障害・糖脳病。脳血管障害・精神障害のある高齢者に合併した場合には、程度の差こそあれ、脱水症が必ず合併してくると考えるべきなのです。このような場合には、食事水分摂取量や体重の変化をモニターして、その低下を認めたら補液が必要となります。
 脱水の所見として最も重要なのは体重の減少です。体重の3%以上が1週間以内に低下した場合は脱水がその原因と考えるべきなのです。

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