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2026年7月6日

転ばないために(その1)

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Ⅰ はじめに
 
自宅で生活している人の10~25%が1年間に転倒しているといわれています。この転倒するリスクは年齢を重ねる毎に上がっていきます。転倒して大腿骨を骨折して寝たきりになってしまったり、顔面を打撲して大きな皮下出血を作ったりする人がよくみられます。転倒はその人の生活の質を大きく損ないます。

Ⅱ なぜ高齢になると転倒しやすくなるのか
 
高齢者が転びやすくなる原因としては、①太ももを大きくあげる力、転びそうになった時に踏ん張る力が衰える、②関節の動きが制限され、柔軟性が低下する、③前傾姿勢(前屈み)で歩くことが多くなり、不安定になりやすい、④体のバランス感覚が衰える、⑤反射神経が鈍くなる、等があります。この結果、前屈みで背中が曲がっていて、つま先が上がらず、すり足であるくようになります。歩幅が狭くなり、チョコチョコ歩くようになり、歩く速さが遅くなります。物をまたいだり、階段の上り下りが苦手になります。これらの結果、まっすぐに直線上をあることが苦手になり、とっさの時にバランスを摂れずにフラつき、転んでしまうのです。

Ⅲ 自宅でできる転倒予防
 
 転倒する原因は、体力の低下の他に、治療中の病気や薬の副作用、気持ちの持ち方、室内・室外の環境などが重なっています。自分で気をつけて日常生活を送ることで転倒するリスクを減らすことができます。
1)スリッパは転倒しやすいので避け、踵のある履き物を履くようにします。靴下も滑りやすいので、履かないようにするか、滑る止めのある靴下を使用するようにします。
2)ベッドから降りるとき、トイレや浴室での向きを変える動作はゆっくりと。
3)動きやすいテーブルやワゴン、椅子などを支えにしないようにします。
4)床のコード類や、絨毯、カーペットにつまずかないように、室内の片付けや整理整頓に心掛けます。
5)椅子に座るときは何かに捕まりながら、ゆっくりと腰掛けるようにします。ドスンと座ると骨に負担がかかり、圧迫骨折を起こすことがあります。
6)脱衣所、廊下、台所は水で濡れていると床は滑りやすくなりとても危険です。歩くときは床の状態を確認してから歩くようにします。また、床を濡らしたときは直ぐに拭くようにします。
7)夜、トイレに行くときは電気を付けて、明るくしてから歩くようにします。
8)階段には滑り止めを付けるようにします。階段での転倒事故は降りるときに起きます。階段を降りるときは、必ず手すりにつかまって降りるようにします。玄関、廊下、トイレ、浴室などにも手すりがあると安全です。
9)転ばぬ先の杖といいます。早めの杖の使用を検討して下さい。

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