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2018年8月20日

運動中の水分補給について(その1)

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Ⅰ はじめに
 
 私たちの体重の約65%は水分で、私たちの体を構成する成分の中で最も大量に含まれています。この水分(体液)の内の約70%は細胞内液として細胞の中に存在していて細胞内で起こる様々な化学反応の場を提供しています。残りの30%は細胞外液、すなわち血管内の血漿および間質液として、細胞の機能を維持するのに必要な体液の恒常性維持に関わっています。細胞外液の主なイオンであるNa+とClーは細胞外液の浸透圧を維持することで、細胞の容積を一定に保ちます。血漿はアルブミンなどの血漿蛋白を含んでいるため、血漿には血液量の調節や栄養素、ホルモン、体熱の運搬などの働きがあります。
 運動することで筋肉代謝が亢進すると、体液組成や血流分布に変化が起こるために、生体機能に影響を及ぼすために。これが運動を制限することになります。運動中の適切な水分補給が大切です。

Ⅱ 運動中の体液・血液の変化
 
 運動時には循環血漿量が減少します。血漿量は運動の強度に比例して減少し、最大運動負荷時には全血漿量の約8~15%減少します。
 血漿中のNa+とClーイオン濃度は中程度以下の強度の運動ではほとんど変化しませんが、それ以上の強度になると運動強度の増加に比例して上昇します。
 血漿浸透圧は中程度以下の強度の運動では上昇しませんが、中程度以上の強度の運動では上昇します。
 血漿K+濃度は運動強度に比例して上昇し、最大運動強度では安静時の約50%も上昇します。k+は通常は細胞内に多く存在する陽イオンですから、この血漿k+上昇は細胞内からの漏出によるもので、細胞機能の低下を招き筋肉疲労の原因ともなります。

Ⅲ 体液・血液と体温
 
 運動時、ことに高温環境下での運動時には、運動筋で大量の熱が発生して、運動筋への血流量の増加、放熱のための皮膚血管の拡張および発汗による体液の喪失のため、心臓への循環血液量が減少して中心静脈圧が低下するため心拍出量が維持できなくなり、循環不全に陥ります。私たちの体はこのような循環不全になるまでに、中心静脈圧の低下に応じて末梢血管抵抗を上昇させ、静脈系を収縮させて、心臓への環流量を維持しますが、中心静脈圧は脱水状態ではより低下しやすいため、皮膚血管を収縮させてこの中心静脈圧低下を防ごうとする生体反応が起こる結果、熱放出量が低下して体温の上昇が起こります。このため、水分補給により脱水を予防することが重要です。
 ヒトは発汗能が大きく他の動物に比べて体温の調節能が非常に多きのですが、発汗による水分喪失量は、1時間に約2L、1日に10~15Lにもおよぶことがあります。

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