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2015年5月18日

運動療法について(その1)

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Ⅰ 運動療法の目的

糖尿病治療での「運動療法」は、日常生活での身体活動性を向上させて、スポーツ活動を楽しむための、基礎体力作りのために行なうものをいいます。また、太っている人がやせるために行う運動もあります。このような目的で行う運動は、決して激しいものではありません。

 

Ⅱ 運動の効果

運動がもたらす効果としては、次のようなものがあります。

①血液の循環が促進される

②呼吸活動が活発になる

③老廃物の排泄を円滑にする

④消化の促進、呼吸の促進

⑤成長を刺激する

⑥心臓を強くする

⑦筋肉を発達させる

⑧神経活動を増強する

また、長期間にわたり運動を行うと、筋肉などの末梢組織でのインスリン感受性がよくなることも知られています。これは、インスリン感受性の低下が原因で糖尿病になった2型糖尿病患者にとっては、一番大切な効果といえます。

 

Ⅲ運動の種類

運動は、体重の移動を伴う動的運動と、体位を固定したままで行なう静的運動のふたつに分けることができます。

①動的運動

⒜有酸素運動(エアロビクス):呼吸をしながらする運動

この運動は、歩く、走る、泳ぐなどの全身運動で、心肺機能を強め、

全身持久性を高める上で効果を発揮します。

糖尿病の運動療法として最適な運動です。

 

⒝無酸素運動(アネロビクス):息を止めてする運動

この運動は、100mダッシュなどの短時間に精一杯の運動能力を発揮させるもので、この間、体は無酸素状態におかれています。この種類の運動は酸素負荷量の増加が心筋の酸素不足をきたしやすくするほか、急激な運動負荷による血圧の上昇や高血糖をもたらす危険性があるために、糖尿病の運動療法としてはあまり勧められない運動です。

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