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2021年9月13日

食物アレルギーについて(その2)

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Ⅳ 食物アレルギーの疫学

 わが国の食物アレルギーの有病率は乳児で約5~10%、幼児で約5%、学童期以降が約1.5~3%と考えられています。食物抗原としては、わが国での即時性食物アレルギーで頻度の多い順に,鶏卵、牛乳、小麦、甲殻類、果物類、そば、魚類、ピーナッツ、魚卵,大豆です。年齢別にみると、幼少期では鶏卵、牛乳、小麦の順に多く、20歳以上では甲殻類、小麦,果物類の順になります。

Ⅴ 食物アレルギーの自然経過
 
小児の食物アレルギーの多くは加齢に伴い耐性(免疫寛容、体が慣れる、症状が出なくなる)が獲得されます。早期に耐性が獲得されるかどうかは、食物アレルゲンの種類と数、特異的なIgE抗体の量,他のアレルギーの合併の有無などの影響を受けます。一般的に、鶏卵、牛乳、小麦、大豆アレルギーは耐性を獲得しやすく、そば、ピーナッツ、甲殻類、魚アレルギーは耐性が獲得しにくいとされています。また、一旦症状が消失した後も、再発することがあります。

Ⅵ 食物アレルギーの臨床症状と関連疾患
 
食物アレルギーの症状は皮膚、粘膜症状(じんま疹、血管性浮腫(喉頭浮腫も含む)、アトピー性皮膚炎)、呼吸器症状(咳漱、喉頭浮腫、気管支喘息)、消化器症状(下痢、嘔吐、消化管アレルギー)、神経症状(頭痛、アレルギー性緊張弛緩症候群)、循環器症状、アレルギー性鼻炎など多彩です。
 アレルゲンの侵入により、複数臓器に全身性のアレルギー症状が惹起され、生命に危機を与えうる過敏反応を「アナフィラキシー」といい、アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合をアナフィラキシーショックといいます。

Ⅶ 食物アレルギーの治療と社会適応
 
①原因療法としての食事療法
 食物アレルギーの治療・予防の成否は、食物アレルギーの適格な診断にかかっています。最も基本的で重要なのは食物除去です。生体の恒常性の維持、必要かつ十分な栄養素の摂取を念頭に置いて、必要かつ最小限の除去食を摂取します。例えば、生卵によってアレルギー症状が出現しても,加工または熱処理した場合は症状がでない場合には、生卵のみが食物除去の対象になります。

②出現した症状に対する対症療法
 症状出現時は薬物療法が主体になります。症状の種類と程度により,アドレナリン、補液、ヒスタミンH1受容体拮抗薬,ステロイド、β2刺激薬などを適切に使用します。アナフィラキシーの出現時には速やか、かつ適切な対応が必要で、救急搬送が必要となる場合が少なくありません。

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