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2017年2月20日

食物繊維について(その2)

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Ⅳ どれくらいの食物繊維が必要か

 食物繊維は人体の健康にとって不可欠なもので、我が国では1日当たりエネルギー1000kcal当たり10グラムを目標摂取量としています。
 しかし、アメリカ糖尿病学会やアメリカ栄養学会などでは、1日当たり食物繊維を成人では1日に20〜35グラム摂取するように推奨しています。2歳以上の子供の場合は、目安として1日当たり年齢に5グラムを加えた量か、あるいはそれ以上の食物繊維を摂取するように推奨しています。
 健康上の利点を得るためには、水溶性と不溶性の両方の食物繊維を組み合わせて摂取することが望ましいといえます。食物繊維の多い食事をとる場合は、脱水を予防するために、同時に水分を多くとることが大切です。

Ⅴ 低食物繊維食の影響

 厳密にいえば、食物繊維の欠乏症というものはありませんが、最近の研究では、食物繊維の少ない食事と、大腸癌、心疾患および2型糖尿病の発症率増大との関連が明らかにされています。

Ⅵ 食物中の食物繊維とサプリメント中の食物繊維の違い

 最近の食物繊維の健康への影響に関する研究で、食物由来の食物繊維とサプリメントに含まれる食物繊維とは、同等の効果があることが判りました。果物、野菜および全粒穀類(粉末も含めて)は、水溶性および不溶性食物繊維両方の優れた供給源で、健康な食事には不可欠なものです。しかし、1日当たりの食物繊維の平均摂取量は専門家が推奨している量にはるかに及びません。このため、食物繊維のサプリメントや食物繊維強化食品は、理想的な食物繊維摂取量を確保するのに役立つといえます。

Ⅶ 食物繊維とミネラルの吸収

 不溶性食物繊維、とくに穀物類に含まれるものは、カルシウム、マグネシウム、亜鉛および鉄など、多くのミネラルの吸収を低下させますから、十分な注意が必要です。
 

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