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2018年3月12日

やせるためのダイエット(その1)

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Ⅰはじめに
 
糖尿病の食事療法の原則は、その人の適正体重に適したカロリーで、栄養バランスのとれた食事を、三食バランスよくとることです。このため、糖尿病の食事療法は決して制限食ではない、むしろ健康食だと考えるべきだと、医者や栄養士は言います。確かに原則論はそうですが、実際は多くの糖尿病患者さんにとって、食事療法はやせるための食事療法でもあります。今回は、どうすれば効率よくやせることができるのかを考えてみます。

Ⅱ 体はどのようにやせていくのか
 
私たちがやせていくときに、体の構成成分はどのように変化するのでしょうか。最初に落ちるのは水分です。私たちの体の60%以上は水分からできていますから、最初の体重の変化は急激です。しかし、この水分の減少も1週間くらいすると止まり、つぎに筋肉などを構成するタンパク質が落ちてきます。このタンパク質も体の構成要素として重要ですから、いつまでも落ち続けることはなく、2週間目くらいで減少が止まります。さらに食事制限をしていると3週間目くらいに落ち始めるのが、私たちが最も落としたい脂肪なのです。

        1週間目   2週間目     3週間目

水   分    +++      +         ー
タンパク質    ー       +         ー
脂   肪    ー       ー         +

 つまり、しっかりと体重を落とそうと思うならば、少なくとも三週間は食事制限をして、カロリーバランスを負にしておく必要があるのです。
 みなさんがやせようと思い立って、急激な食事制限をすると、最初の数日間で数Kg体重が落ちますが、その後は思うように体重が減少してくれないことをよく経験するのは、このためです。最初は水分が落ちるために急激な体重減少がみられますが、タンパク質の減少はごく僅かなので、体重計の動きは止まったように見えるのです。しかし、この停滞期を過ぎると、次にくるのがお待ちかねの脂肪燃焼です。これから先の体重減少は本物の体重減少ですから、少し油断したからといって、急激に基の体重に戻ることはありません。

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