再診の方は原則「予約制」となります。
052-930-1311
お知らせ
2017年5月15日

インスリン注射について(その1)

0

Ⅰ はじめに
 
 すべての人は生きていくためにインスリンが必要です。インスリンといホルモンは、膵臓から分泌されますが、人が食べた食物の中でも特に炭水化物(でんぷん)から、細胞がエネルギーを獲得するのを助ける働きがあります。このため、インスリン分泌がほとんどない1型糖尿病の患者さんは、外部からインスリンを補う必要があるのです。2型糖尿病患者さんの中でも、自分の膵臓が必要なだけのインスリン分泌ができない人は、インスリン注射が必要になってきます。
 インスリン製剤には多くのタイプがあります。インスリンの性質にも違いがあります。かつてインスリン製剤はブタやウシなどの動物の膵臓から抽出されたインスリンがヒトに使われていましたが、現在では遺伝子工学で合成されたヒト型インスリン製剤が殆どです。インスリン製剤を注射してからの作用の発現時間、作用のピークになる時間や作用の持続時間などはそれぞれのインスリン製剤で大きく異なっています。このため、インスリン製剤は他のものと交換すること、例えば隣の患者さんのインスリンと交換するなどということはできません。患者さんが使っているインスリン製剤を違う種類のものに変えるということは、高度な医学的判断のもとに行われる必要があり、医師の指示に従う必要があります。
 ここでは、アメリカ糖尿病学会が患者さんに勧めているインスリン注射を行っている患者さんへの注意についてみてみます。

Ⅱ インスリン製剤の保存方法について

1 使用していないインスリン製剤は冷蔵庫に保管しましょう。
2 インスリン製剤が凍結しないように、冷蔵庫の温度は2℃以下にならないように気をつけましょう。
3 使用中のインスリン製剤も30℃を越えるような場所(車のダッシュボードに放置するなど)での保管は止めましょう。
4 予備のインスリン製剤を必ず確保しておきましょう。
5 インスリンを注射する毎に、インスリンのバイアルにヒビが入っていないか、インスリンが凍結していないか、色が変わっていないか、など異常の有無を必ずチェックするようにしましょう。

Ⅲ 注射器について

1 注射針の長さが変わったときは、注射の深さでインスリンの効果に違いがでていないか気をつけましょう。
2 他人の注射器を決して使用してはいけません。
3 ペンニードルの再使用は止めましょう。

一覧に戻る
0
ページトップへ
ご予約はこちらから
tel 052-930-1311 FAX 052-930-1310
再診の方は、原則「予約制」となります。※急患や初診患者はこの限りではありません
地下鉄東山線千種駅5番出口から徒歩1分
地図を見る
診療時間と休診日