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2015年6月5日

インフルエンザなどの病気になったときに

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肺炎や腎盂腎炎などの感染症にかかり高熱がでると、血糖値は上昇します。高血糖が持続すると、免疫力が低下して感染症はさらに悪化します。このような悪循環を絶ち切るために、糖尿病患者では、感染症そのものの治療とともに血糖のコントロールが大切になります。重症な感染症にかかったときは、それまで経口薬でよいコントロールが得られていた人でもインスリンを使う場合もあります。インスリン治療中の人は、インスリン注射量を増やす必要があります。

 

Ⅰ 1型糖尿病患者の場合の原則

下痢や嘔吐が激しくて食事がとれないからと、いつものインスリン注射を止めると、ケトアシドーシスになる危険性があります。また、このような時には、すでに軽いケトアシドーシスになっています。

自宅で治療するときの大原則は、傍に必ず自分を看病してくれる人がいるということです。一人暮らしなど看病してくれる人がいないときには、すぐに主治医に連絡して下さい。入院治療が必要かどうかの判断を仰いで下さい。

自宅で治療する場合の原則は、次のようになります。

①安静にして、体を暖かく保つようにします。

②食事がきちんととれなくても、いつものインスリン注射をします。

③尿糖または血糖値を、1日4回(毎食前と就寝前)測定します。

もし、食前の血糖値が高い時は、毎回の指示量に下の表に従って(超)速効型インスリンを追加注射します。

200〜250 mg/dl   2 単位

251〜300 mg/dl   4 単位

301〜350 mg/dl   6    単位

350〜          mg/dl      8 単位

④どうしても食事がとれない場合は、スープ、ジュース、重湯など食べられるものを少しずつとるようにします。

また、1日に1500 ml 以上の水分摂取を行うようにします。

⑤嘔吐や痛みなどの激しいときは、直ちに主治医に連絡を取ります。

 

Ⅱ 2型糖尿病患者の場合の原則

①基本的には1型糖尿病患者の場合と同じですが、糖尿病そのものが軽いため、風邪くらいでは余り大きな影響はありません。いつもの治療を続けて下さい。

②食事がとれないときは、無理に経口血糖降下薬を内服しないでください。経口薬内服中で低血糖を引き起こした場合は、インスリン治療中の場合よりも、低血糖が重症化することがよくあるからです。

③発熱があるときは、脱水に注意して、十分な水分補給をしてください。

 

 

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