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2019年4月8日

カリウムと食事療法(その2)

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Ⅳ カリウムを減らす調理の工夫
 
 カリウムは水に溶けやすいので、茹でる、水にさらすなどの調理法で食材を処理した後に、通常調理を行う必要があり、生での食事は控えるのが治療食の基本となります。また、カリウムを多く含む野菜などを控える内容となる食事が多いために、野菜が少ない、おかずがない、うまみがないなどの不満を訴える患者さんが少なくありません。しかし、カリウムを減らす調理の工夫をすることで、野菜を増やしてもカリウム摂取量を増やすことなく、満足のいく食事を摂ることができます。

1)野菜は小さく切り、たっぷりのお湯で茹で、茹で汁を捨ててから調理する。
2)生で食べる野菜は千切り、薄切り、みじん切りにして、流水に1時間程度さらして、カリウムを流出してから用いる。
3)キュウリは輪切りにして酢水でもむとカリウムが減る。
4)生の果物は少なめにし、缶詰の果物を利用する。桃、ミカン、パイナップルなどはシロップにカリウムが溶けでているので比較的安心です。逆に、缶詰のシロップにはカリウムが多く含まれていると思われるので、注意が必要です。
5)大根おろしは軽く絞ってから食べる、
 
Ⅴ カリウムの多い食品はどのくらいが適量か

1)いも類:いも類は種類を問わずカリウムが多いので、1日100グラム以内にする。
2)野菜類:ほうれん草などの青菜類はカリウムが多いので少量にとどめる。野菜類は1日200グラム以内を目安とする。
3)海藻類:わかめや昆布などの海藻類はカリウムが非常に多いので、食べるときは一箸程度にする。
4)乾物類:切り干し大根や干し柿、干しブドウなど、干した食べ物にはすべてカリウムが多く含まれているので、なるべく食べないか、ごく少量にする。
5)果物:カリウムが多いのは、バナナ、メロン、キウイフルーツである。できれば避け、他の果物は1日100グラム以内にする。生の果物は特に分量を正確に守るようにする。
6)その他:肉や魚などの食品にもカリウムが多く含まれているので、食べ過ぎに注意する。また、インスタントコーヒーや日本茶の玉露にはカリウムが多く含まれているので、なるべく避けるか、ごく少量にする。

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