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2016年2月15日

中性脂肪について(その2)

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Ⅳ 中性脂肪の正常値
 
 中性脂肪は食事の影響を強く受けます。ですから、中性脂肪を測定する前日に脂っこいものをたくさん食べたり、アルコールを多量に飲むことは避ける必要があります。また、検査は空腹で行う必要があります。

中性脂肪の正常値(空腹時)  50〜149 mg/dL

Ⅴ 中性脂肪を減らすコツ

1)食べ過ぎない。
 食べ過ぎは、体内での中性脂肪の合成を増進します。間食や夜食を控えて、体に入るエネルギー量を減らすことが基本です。

2)甘い食品をとりすぎない。
 甘い食品には糖分が多く含まれます。糖分はほとんどがエネルギーとして使われますが、余分な糖分は中性脂肪として蓄積されます。

3)脂肪分の多い食品をとらない。
 バター、ラード、生クリーム、マヨネーズ、脂身などは、抗エネルギー物質で、コレステロールや飽和脂肪酸を多く含みます。これらを多く使用している食品を取らないことが、カロリーの制限に通じます。

4)多量の酒を飲まない。
 アルコールは「百薬の長」ともいわれ、確かに少量のアルコールは疲労の回復、善玉コレステロール(HDL)の増加など心身共によい効果をもたらしますが、アルコールの飲み過ぎは中性脂肪を増加させます。

5)毎日適度な運動をする
 適度な運動は余分なエネルギーを消費するよい方法です。運動すると、血行がよくなり、代謝が活発になり、心肺機能が鍛えられ、胃腸の機能も高まります。その上、ストレスの解消、緊張した神経をほぐすなどの効果もあります。

6)ストレスをためずに発散させる。
 ストレスが加わると、副腎皮質ホルモンの作用で血液中にコレステロールが増えます。また、ストレスで緊張したり興奮したりすると心拍数が増え、血液中の中性脂肪が増加します。ストレスを上手に発散しましょう。

7)タバコは吸わない。
 禁煙がすべての原則です。

8)高脂血症になりやすい体質の人は特に注意。
 親や兄弟に高脂血症の人がいる人は遺伝的に高脂血症になりやすい体質です。日頃から食事に気をつけて、必要に応じて薬物療法を行います。

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