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2022年10月9日

健康のための身体活動(その1)

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Ⅰ 健康作りにおける身体活動の意義 
  
身体活動とは、安静状態よりも多くのエネルギーを消費する全ての動作のことをいいます。それは、日常生活における労働、家事、通勤・通学などの「生活活動」と、スポーツやフィットネス などの目的を持って余暇時間に実施される「運動」の二つに分けられます。身体活動を増やすことで、循環器疾患、糖尿病、がんといった生活習慣病の発症、およびこれらを原因として死亡に至るリスクや、加齢に伴う生活機能低下(ロコモティブシンドロームおよび認知症など)を来すリスクを下げることができます。高齢者では、積極的に体を動かすことで生活機能低下のリスクを下げ、自立した生活をより長く送ることができます。今後もさらに高齢化が進展する日本では、総合的な健康増進の観点から身体活動を推奨する重要性は高いといえます。 
 身体活動は行為の目的による分類以外に、強度や活動形式により生理学的に分類することができます。強度による分類には、安静時エネルギーを使うかによって表される活動強度の指標であるメッツを用いて、1.5メッツ以上3メッツ未満を低強度、3メッツ以上6メッツ未満を中強 度、6メッツ以上を高強度の活動と分類します。また、活動形式では、歩行のように長時間リズミカルな筋収縮が継続され、酸素を利用してTCAサイクルや電子伝達系から主にエネルギー供給を受ける活動を有酸素性活動(運動)、重いものを力一杯持ち上げるような、短時間に強い筋収縮を伴い、ATP産生系や解糖系から主にエネルギーを得るような活動を無酸素性活動(運動)と分類します。
 低強度~中強度の有酸素性活動はエネルギーを多く利用して心肺機能を高める効果があることから、肥満や生活習慣病の予防・改善に効果的です。高強度の無酸素性活動は筋力を増大させる効果が期待されることから、サルコペニアや骨粗霜症の予防に効果的です。 

Ⅱ わが国の身体活動・運動の現状 
  
わが国の非感染性疾患死亡における原因の第3位は身体活動不足であり、身体活動の減少は重要な健康課題です。健康日本21の最終評価によると、平成9年と平成21年の比較で、15歳以上の1日の歩数の平均値が男性で8,202歩から7,243歩、女性で7,282歩から 6,431歩と、約1,000歩も減少しました。直近の平成26年まで歩数の状況は横這いですが改善の兆しが見えていません。歩数は身体の移動を伴うような比較的活発な身体活動(おおむね3メッツ以上)の客観的な指標であり、1日1,000歩の減少は、1日約10分の身体活動時間の減少を意味しています。 
 1回30分、週2回以上の運動を1年以上継続しているものと定義されている運動習慣者の割合は、男性で平成9年の28.6%から平成21年の32.2%へ、女性では24.6%から27.0%ヘ微増していました。しかし、性・年齢別にみると、男女とも60歳以上の運動習慣者は増加している一方、60歳未満では増加しておらず、特に女性では減少がみられました。

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