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2026年5月25日

夜間頻尿について(その2)

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Ⅳ 夜間多尿の原因
 
夜間多尿の原因には多尿による24時間尿量の増加によるもののほか、夜間のみ尿量が増加するものがあります。

a 水分過剰摂取
 脳血管障害、虚血性心疾患等の予防のための水分摂取は睡眠前や睡眠中にも行われることがよくあり、夜間の尿量の増加の原因となります。

b 抗利尿ホルモン日内変動
 加齢による抗利尿ホルモン分泌日内変動パターンの変化も原因としてあげられます。抗利尿ホルモンは昼間に少なく、夜間に多く分泌されることで、昼間尿量の増加と夜間尿量の減少をもたらしていますが、加齢により夜間の抗利尿ホルモン分泌が低下することで、夜間尿量が増加します。

c 心血管性
 高血圧と夜間頻尿や夜間多尿の関連が報告されています。健康な若年者では夜間は血圧が低下しますが、この夜間の血圧低下の少ない高齢者や高血圧患者では夜間尿量が増加します。心不全や老化により心機能が低下すると、立位が多い日中は下半身に水分貯留が起こり浮腫となります。夜間に臥位になると心臓への静脈還流量が増加して、腎血流量が増えることで尿量が増えるとともに、心房性ナトリウム利尿ペプチドの増加も加わって、利尿が進み夜間多尿となります。

d 薬剤性
 利尿薬をはじめ多くの薬剤が多尿の原因となります。また、アルコールの摂取は抗利尿ホルモンの分泌を抑制して利尿を来します。降圧薬のCa拮抗薬も副作用として下肢の浮腫をきたすことがあり、結果として夜間多尿となります。

e 膀胱蓄積障害
 過活動膀胱や男性の前立腺肥大症が夜間頻尿の原因として重要です。

Ⅴ 治療
1)行動療法(生活指導も含む) 
 夜間の飲水過多、アルコール、カフェイン摂取を避ける、塩分制限、禁煙などの生活習慣の改善や運動療法による筋肉量の増加は筋肉ポンプ作用で間質に貯まった水分を血管内に戻し、汗として体外に排出する作用のため有効とされています。

2)薬物療法
抗利尿ホルモンの合成アナログ製剤のデスモプレシンが男性で有効とされ保険適応がありますが、女性には認められていません。過活動膀胱治療薬や前立腺肥大症治療薬も夜間頻尿の改善に有効です。

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