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2016年4月25日

我が国の生活習慣の変化(その2)

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Ⅳ 生活時間、余暇の過ごし方
 
 労働時間の短縮と共に、余暇の時間が増加しています。平成8年度の社会生活基本調査によると、仕事、家業、学業などの2次活動は一日平均7.18時間と、特に週休2日制が定着してからさらに減少傾向にあり、1次活動(睡眠、食事、身の回りの用事)と3次活動(余暇など)が増加しています。余暇にあたる3次活動(平均6.09時間)の過ごし方は、「テレビ、ラジオ、新聞、雑誌」、「休養、くつろぎ」といった在宅型余暇が増加傾向にあるのに対して、「スポーツ」、「趣味、娯楽」、「学習、研究」、「社会的活動」といった積極的余暇は男女ともに減少しています。

Ⅴ 身体状況
 
 平成8年度国民栄養調査によると、全年齢層を通じて男性の肥満者が増加傾向にあります。肥満者は男性では40歳代で15.0%とピークとなり、過体重者も40歳代で20%を越えてみられる。女性では年齢と共の増加し、60歳代でピークとなり、肥満者18.4%、過体重者20.8%となっています。

Ⅵ 生活環境の変化
 
 戦後から現在までの生活の質の向上の代表として、「3種の神器」に象徴される家電製品や自動車保有台数の増加があります。自動車の保有台数は、昭和45年の1874.7万台から平成8年には7055.1万台へと25年間で約3.8倍に増加しています。これらの普及は、家事や運動などの移動の負担を大幅に軽減させてくれたが、一方では日常の運動不足を助長させる一因となっています。

Ⅶ 中高年の独居者の増加
 
 平成9年度の厚生省の世帯調査では、1人暮らし世帯が全体の25%を占めています。昭和50年に比べると、1人暮らし世帯(18.2→25.0%)、夫婦のみの二人暮らし(15.4→24.5%)が増加しており、4人暮らし以上は48.2%から32.1%へと減少しています。中でも1人暮らしの中高年者は40〜60歳代で2.6〜2.8倍、70歳以上では4.9倍となっています。核家族化の進行がこの20年間で更に進行していると共に、中高年離婚者の増大が影響しているようです。1人暮らしの男性が増加することは、自宅では調理を行わず、生活時間も不規則になりがちです。夫婦二人の共働き世帯でも同様の傾向が見られました。

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