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2016年12月18日

水中運動療法について(その1)

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Ⅰ 水中運動療法のすすめ
 
 最近、町中でウォーキングしている人達の姿をよく見かけるようになりました。運動不足が肥満をもたらし、糖尿病ばかりでなく高血圧症、高脂血症などの生活習慣病の原因となることはよく知られていますから、少しでも体を動かして、運動不足の解消と健康の維持に努めようとすることはとてもいいことです。しかし、舗装された堅い道路上を歩くことは、運動足関節や膝関節などへの衝撃が大きいため、特に肥満している人などで、運動したために体を壊してしまったということもよくあります。このようなデメリットを避けるために、水中運動が推奨されています。

Ⅱ 水中運動療法と対象
 
 糖尿病患者さんが行う運動療法は有酸素運動が好ましいことはよく知られています。この有酸素運動には、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などがあります。しかし、糖尿病患者さんには肥満した人が多いために、下肢の変形性膝関節症などの間接障害を合併している場合も少なくありません。さらに、糖尿病性末梢神経障害を合併していたり、閉塞性動脈硬化症などのために下肢の血流障害が強い場合には、下肢への負担を軽減するために、水中歩行や水泳などの運動が好ましいといえます。
 また、日頃の運動不足が目立つ人では、運動の習慣が確立されていないため、筋力や柔軟性の低下、姿勢の不良、下肢アライメントの異常を認めることが少なくありません。このような人では、舗装された堅い道路を歩くと、骨・関節障害を引き起こす危険性が高いために、やはり水中運動療法が好ましいといえます。

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